田舎ライフ

冬の味方、ピエンロー鍋

こんにちは、ななみです。

我が家は冬になると、週に1~2度は夕食が鍋料理です。
皆さんのところはどれくらいの頻度でしょう?

昨年から、我が家がハマりにハマっているのが、「ピエンロー鍋」

ピエンロー=扁炉(pianlu)ですから、明らかに中国料理なんですが、中国にかつて留学していたわたしも、全然聞いたことなかった。

2年ほど前に、たまたま遊びに行ったお宅で出して頂いて、初めて知ったのです。

シイタケと白菜と肉、春雨を煮ただけだよ~ 味ないから。塩とか自分で入れてね

と言われ、正直、

ななみ
ななみ
わ、美味しそう(なのかどうかよくわからんな???) 

と、食べる前は、「?」マークいっぱいでした。

が、食べるほどその”滋味”って感じがすごいクセになってびっくり。

あとから色んな情報をかき集めてみたところでは

  • 舞台美術家の妹尾河童さんが著書「河童のスケッチブック」(残念ながら絶版ぽいです)で紹介し、 一躍有名になった鍋
  • 中国のチワン族の料理らしいが、中国でもほとんど知られていない
  • 逆に中国では、妹尾さんの著書を読んで扁炉を知る人も多い

なんですと。

中国に留学してても、知らなくても不思議じゃないみたいです。

ちなみにチワン族というのは、中国の中でも南部(や、ベトナム)に居住する少数民族のこと。中国のほとんどを占める漢族とは文化がかなり異なります。

しかしdancyuでは2019年の時点で「読者支持率No.1レシピ!」だそうで、世の中ではとっくに超メジャーだったんでしょう。

でももし知らない方がいたら、確かにオススメの鍋です。

オススメの理由はとにかく「シンプル、簡単」でなおかつ「美味しい」こと。

なんせ基本の材料が

  • 干しシイタケ
  • 春雨
  • 白菜
  • 豚肉(バラ推奨)
  • 鶏肉(モモ推奨)
  • ゴマ油
  • 塩、一味唐辛子

だけ。

ちなみに、我が家は「豚肉をロースに」したり、「鶏肉を抜き」(肉多すぎるから)にしたりします。
あと、逆に、シイタケ以外のキノコ類や豆苗、豆腐を足したりなどもします。
これくらいのアレンジは自由。

全然「映え」ないですけど・・・

和風の「土鍋」より、ストウブで作る方がちょっと見た目にはカッコいいです。

そして作り方も超簡単。

「一晩かけてシイタケを水から戻す」のが一番大変な工程という・・・
その戻し汁に、あとはとにかく材料&ゴマ油を入れて煮込むだけです。
味付けはそれぞれが手元で、鍋のスープに塩や唐辛子を加えるのみ。

これで本当に美味しいから!
びっくりするから!!

(もうちょっと丁寧に作り方の説明が欲しい場合は、こちらのページをご参考ください)

一般的に「鍋」って確かに簡単なんですけど、意外とあれこれ具材やら調味料やらを多く準備したりしますよね。
その点、ピエンローは本当に手軽。

コツらしいコツもないですが。

しいていえば、味の中心(ていうかほぼすべて)が「シイタケ」頼みなので、これは多少良いものを買った方がいいんじゃないかなと思います。
やっぱり原木(=自然栽培)シイタケが美味しいです。

田舎では、わりと簡単に地元の原木シイタケを買うことができるのですごく嬉しいですね。
もう1ステージ上がると、自分でシイタケを作るようになる。

あともうひとつのコツは、とにかくよく煮ること。
簡単だけど、のんびり時間をかける料理です。

時間をかけるといえば、シイタケを戻すのに最低でも1晩かかるので、思い立ってすぐできないという難点があります。

なので、冬は「シイタケを水に戻しておいたものを、汁ごと冷凍しておく」と便利ですね。

ピエンローを食べていると、なんとなく、中国の辺境の、お金持ちではないけど、のどかな農村風景が目に浮かんでくる感じがします。
シイタケ、春雨、白菜、どれも、中国では安く手に入るものばかり。

贅沢ではない分、身体にも優しい気がするので、おすすめです。