こんにちは、ななみです。
コロナウイルスの影響でカフェを休業して、はや2か月半。
ようやっと、リニューアル&再スタートできそうです!
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なぜお店をリニューアルしたか
そもそもコロナウイルス対策で、お店のリニューアルまで必要だったの?という話なんですけれども。
確かに、県内の他の飲食店を拝見していると、マスク着用、消毒液の設置以外、以前と何も変わらない様子で営業されているところもたくさんあります。
なので、正直
「んー、うちもそこまで変えなくてもいいんじゃないのか・・・」
と悩んでいたことも事実です。
とはいえ。
- カフェの場所は家主さんのご自宅にも近い(ていうか自宅の一部・・・)
- シーズンには、かなり多くのお客様がごったがえす
- 周辺地域にはたくさんの高齢者がおられる(ていうかほとんど高齢・・・)
という具合に、「絶対に感染者を出せない」という、うちにはうちの事情があります。
都会とか田舎とか、店の規模とか、関係ないのかも。
オットとも何度も相談して、「”これで感染者が出たらもうしょうがない”と諦めがついて廃業できる、くらいのことをやろう」という結論になりました。
今回のリニューアル内容
今回、お店の中で主に変える点は以下の4つ。
- フルサービスからセルフサービスへ
- こだわりの、作家物食器から、テイクアウト用紙コップへ
- 店内の座席数を半分に減らす
- お店の外にテラス席を設置する
さらっと書くと大したことないんですが、お店にとっては「店運」(?)を賭けた、けっこう大きな変化なんですよ。
ひとつずつご紹介します。
① フルサービスからセルフサービスへ
これまでのお店は、わたしがお水を出し、注文をうかがい、できたら運び、片づけ・・・と、いわゆるフルサービスのお店でした。
しかしこれですと、かなりベッタベタにお客様と接することになります。
コロナウイルス対策を考えると、もう少し接触を減らしたほうが良いかなと考えるようになりました。
そこでいわゆる、セルフサービス的なスタイルに変更。
カウンターで注文し、そのまま受け取り、席に行っていただくスタイル。
比較的若い年代の人には、こちらのほうがむしろなじみやすい形かとも思っています。
昨年行ったアメリカ。個人店でもカフェはほぼこのスタイルでした。
日本の純喫茶みたいなものも良いけれど、アメリカのスタイルもこれはこれで良いなぁと思っていたのは事実です。どっちが上ってことはないですけどね。
② こだわりの食器から、テイクアウト用紙コップへ
けっこう、いや、一番悩んだ点かもしれない・・・
もともとわたしもオットも陶器が好きで、じっくり全国をまわって集めた食器をカフェで使うことは重要なポイントでした。
これまでのスタイル↓
お客様にも、華のある食器でのご提供は喜んで頂いていたような気がします。
しかし、セルフサービスのお店で、1点が数千円する食器を使うのは無理なんです。
仮にお客様が運んで割ってしまっても、金額的にさくさく買い足せるものでもないし。
そもそも作家さんモノの食器は、オーダーしてから数カ月かかることもザラにあります。
何より、お客様に無用な緊張を強いることになりますしねw
お店にとって今、何を優先するべきかを考えたときに、夫婦のこだわりはいったんひっこめようということになりました。
今後のスタイル↓
わたし個人的には、このスタイルもわりと好きです。
③ 店内の座席数を半分に減らす
もともと、長いテーブルに向かい合う形になっていた、店内の座席。
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窓
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〇 〇 〇 〇
|テーブル|
〇 〇 〇 〇
しかしこの座席のままで感染対策を考えると、2名ごとにアクリル板とかビニールカーテンとかで、仕切りをしなければなりません。
うっとうしい・・・(;´・ω・)
そんなわけで、1列取ってしまいました!!
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窓
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|テーブル|
〇 〇 〇 〇
全員が窓(の向こうは四万十川)に向かって座れるという、なかなか贅沢なしつらえです。
もちろん経営を考えたらけっこう痛い変化です。
ですが、わたしたちのカフェは大量生産・大量消費のお店とは違います。
60%の満足度の人がたくさんいるより、100%満足な人を少しでも増やしたほうがいい。
そう割り切っています。
④ お店の外にテラス席を設置する
さて店内席が減った分、店外席を増やすことにしました。
↑いいね!!(自画自賛)
実はこれは、前からやってみたかった試み。
なんですけど、フルサービスのシステムだと、人手が足りなくてどうしても無理だったんですよね(外まで商品を運べない)。
セルフサービスにしたことは、衛生面でもメリットもあったけれど、こうした新しい展開を可能にしてくれることにもなりました。
まとめ 「本当に提供したいもの」を考える
このスタイルで正式に開始するのは来週(2020/6/28)から。
正直なところ、どんな反応があるかはわかりません。
「席数が少ない」とか「セルフサービスなんて嫌だ」とか「食器が変わるとインスタ映えしない」とか、色んな理由で”顧客離れ”が起きるかもしれません。
まぁでも、いいんです。それはそれで。仕方ない。
もちろん、お客様に喜んでもらいたいという気持ちで、フルサービスをしていたし、食器にもこだわっていたし、席数もなるべく多くしていました。
でもわたしたちが本当に伝えたいのは
「森と街は本当はつながっているんだし、それが見えるべきなんだ」
ということ。
コーヒーやスイーツ、その他のサービスはすべてその媒介なのです。
わたしたち自身も、改めて本質を見直して、またスタートしましょう。