会社辞めた話

会社員「週に5日も働きたくない」という心の叫びについて

こんにちは、ななみです。

「情緒的に」コロナの第一波が過ぎたような気がするこのごろ。
都会では在宅勤務などが浸透してきたこともあって、ふと我に返り、

また元の世界に戻って、週に5日も働きたくないんだけど!?

と思いついてしまった人が増えているようです。

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「週に5日働くのきつくないですか」という正直なスレッド

以前、GW明けにこんなスレッドがとある掲示板に立って、話題になったことがありました。

このスレッドの内容は、

主は大手金融会社新卒2年目の23歳です。
給料は事務職のため手取りで14万、ボーナス4.5ヶ月です。人間関係も問題ないのですが、それでも辞めたいと思うのは甘えでしょうか?仕事内容というよりは週に5日働くのがきついです。有給はとれますが毎週はとれません。

同じような方語りませんか?

というものでしたけど、これすごく正直な気がするんですよね~

有給はとれますが毎週はとれません・・・て面白すぎる

実際、ここへの返信コメントを見ても

続けて5日ってのがしんどいよね。
水曜日が中休みだったらどれだけありがたいか・・・。

5日の労働の疲れが2日で取れるわけないんだよな~

キツイよ。
でもそれが仕事だからと毎日行ってる

起きてる時間の大半を仕事しなくちゃならないってのがツラい
生きるために必要なんだけど、人生にとっては無駄な時間だなぁって思う

共感する意見が大半。

女性に限りませんが

 

中には「会社はいいけど、通勤がしんどい」「ムダな会議がなければ週に5日でもいい」などの意見もありますが、全体としては「今の状態、働き過ぎ」と思う意見が多いように思います

わたしが就職時に感じていた絶望感

ちなみに、わたしについて言いますと、まず新卒で就職が決まった時に、最初に沸きあがった感情は、歓喜でも希望でもなく、

え、これからずっと本当に1日8時間、週に5日間=週40時間働くの・・・

という、絶望的なもの。

就職時に絶望する人。
このことだけ見ても、ハナっから会社員に向いていない感じです。

(それでも通算20年会社員を続けたのですから偉いと言えば偉い)

「1日8時間x週5日勤務」が必須とされる理由

ともあれ、就職当初から感じていた「1日8時間、週に5日間=週40時間」の労働形態に対する疑問は、35歳くらいからますます大きくなっていきました。

でもそれは単に「長時間、働き過ぎ」という気持ちではなく。

正直、同じ量と内容の仕事を週30時間か35時間でできると思ったからです。

まぁでもわたしに限らず、そういう人は結構多いと思うんですよね。
なのになぜ40時間が必要かというと、理由は2つ考えられます。

1.在社していることに意義がある

日本の会社の場合、そもそも出社して会社にいること、つまり

「在社している」

ことが超重要だったりするからなんです。

ちょっと社員同士で何か確認しあう、とか。
クライアントからの電話に出られる、とか。(これな・・・)

そのちょっとちょっとのために、とりあえず在社していることが重要になったりします。

2.遅い人に合わせる必要性

もうひとつ、週40時間働かなければならない理由は、仕事の遅い人に合わせると、最小公倍数でそれくらいの時間が必要という環境だから。

人間の能力には、当然差があり、仕事が遅い人も速い人もいます。

でも実は、能力が低いがために仕事が遅い人はまだいい。
周囲のヘルプで全体を短くすることができます。

本当に厄介なのは、能力が高いのに、性格上妙に丁寧で時間をかけすぎる人のほうです。
これはどうにもならないんですよね。能力が高いだけに、周りも手を出しづらい。

「丁寧」にはキリがないので、上限を設けた結果、「1日8時間x週5日勤務」になっているのが現状ではないかと思っています。

「在社という仕事」とその弊害

ここまでのことをまとめると、つまり、日本の会社の評価は能力主義ではなくて在社主義なんだと思います。

極端にいうと「能力が高いけど休みが多い」人より、「能力が低くても欠勤しない」人のほうが評価される。
「会社にいる時間がより長い人のほうが頑張っているとみなされる」といったような。

だからたとえば「週5日出勤の正社員が年収500万」だとした場合。
「週に3日出勤の契約社員」が同じ内容の仕事を同じレベルでこなしても、年収は500万キープするかというと絶対そうはならない。

在社という仕事」をしてないからです。

それどころか、出勤日数に比例して300万円、にすらならない可能性が高いんですよね・・・

そのために結局、仕事が速くできる人も、能力をうすーく伸ばしてみんなと同じ時間をかけて仕事をして、人生を浪費する。
そうやって薄くやっていると、いつの間にかそれが実力になってくるからです。

会社のほうも、不要な人件費をかけて疲弊する。そのデメリットは結局社員に回ってくる。

在社主義は、会社にとっても社員にとっても弊害が明確でした。

アフターコロナの世界の希望

結局これまでは週5日働きたくないなと思ったら、ものすごく不利な非正規雇用になるか、リスクを負って個人事業主として独立するか、しかなかったわけです。

でも今後は変わってくる可能性が高い。

今までセキュリティだのなんだのでできなかった在宅勤務が、「コロナ」という大義名分のもとで当たり前になれば、会社も大きなオフィスが不要になるので、積極的になる可能性が高い。

週3日勤務の正社員なども増えるかもしれないし、地方移住と正社員としてのリモートワークという組み合わせも普通になってくるかも。

もし5年前にこの世の中になってたら・・・
わたしたちも脱サラ&移住せずに違う人生があったかもしれないですが、まぁそういう時代のタイミングも含めて「運命」なんですよね。

脱サラ&移住はリスクも大きいので(わたしたちにとっては良くても)、ソフトランディングしたい人にはお勧めできません。

そういう人に新たな選択肢が増えたのはすごく良いことだなと思います。