国内旅行

気づき満載!コーヒーの祭典<SCAJ>にやっと行ってきた

2023年9月、念願のこの場所へやっと行けました!

SCAJのコーヒーフェスティバル。

SCAJとは、英文表記「Specialty Coffee Association of Japan」の略称。 日本におけるスペシャルティコーヒーの啓蒙・普及、コーヒー文化の醸成、コーヒー消費の拡大、コーヒー業界の発展を目的に2003年4月22日に設立された団体。

まぁ厳密に言うとSCAJは団体名なので、そこが開催するフェスティバルは

ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 

なんですけど、細かいことは良いとして(SCAJ行ってきた、というほうが通りが良い)。

焙煎業者、バリスタ、カフェ、コーヒーショップ、コーヒー豆の卸業者、焙煎機やエスプレッソマシンのメーカー、資材や包装用品の業者、etc

ともかくスペシャルティコーヒーに関連するあらゆる業者、関心のある人々が集まる展示会、商談会なのです。

わたしたちにとっては、

  • 焙煎機が見たい!
  • コーヒーマシンが見たい!
  • 他のお店のコーヒーが飲みたい!
  • その他関連グッズを探したい!

というもろもろの願いを一気に叶えてくれる場所。最高か。

前から来てみたかったのですが、高知から来るハードルがなかなか高く。
やっとやっと来られたというわけ。

しかし来てみて驚いたのは、その熱気というか…。

もう日本は、めちゃめちゃスペシャルティコーヒーブームなんですね(興味ない人は興味ないだろうが)。

2日目の朝、マジメにも開場15分前に並んだらこの状態!

といってもそこはさすが東京ビッグサイト、中に入るとそこまでギュウギュウと言う感じでもなく、程よい感じで見られました。(混んではいたけど)

ーーー

会場は、比較的メジャーで大きな企業がブースを連ねるメインエリアと、個人店が小さなブースを出す「ヴィレッジ」というエリアに分かれてます。

メインエリアは、「堀口珈琲」「丸山珈琲」「サザコーヒー」「ワタルコーヒー」「キーコーヒー」「UCC上島珈琲」などなど、名だたる企業が立派なブースを展開。

そしてPROBAT、マルゾッコをはじめ、焙煎やエスプレッソ機器の有名メーカーがあれもこれも。

海外や日本の、新進気鋭のメーカーも参戦。

実際触ってみたかった機械もいろいろある~

こんなの、いちいちこちらから見学に行くのすっごく大変じゃないですか。
まとめて向こうから集まってきてくれるなんて、ありがたすぎる(合掌)。

そして、会場では頻繁に有名バリスタの実演などのイベントが開催されていて、その周辺をアイドルの水着を撮影するかのようなファンが取り囲んでいます。

冷静に考えると、「お湯をかけてるおじさん」をみんながうっとり眺めちゃうという不思議。わたしも眺めちゃうほうのひとりです。

国際色も豊かで、コーヒーと世界のつながりを感じるひととき。

さて、一方、小さな個人の珈琲店などが集まる「ヴィレッジ」の方はというと、こっちはこっちで賑わっている。

知らんけど「コミケ」とかこんな感じなんでしょうかね?
お店とお客との距離が近くて楽しい。

人気のあるお店には、試飲を求める長蛇の列!!

こういうところは、もともと、YouTubeやなにかで、ファンが多いお店らしいんですね。

なんかこれからブレイクするんだろうなぁ、という雰囲気を感じるお店が多数。

出展者も若い人が多く、「真面目に熱く」コーヒーに取り組んでいる、という様子が伝わってきます。

オットが、ここに来る前に

オット
オット
この数年、コロナで東京に行けていない間に、コーヒー市場は完全に変わっているよ

と言っていた通り。

使っている器具から提供されるコーヒーの種類からその風味のトレンドまで、何もかも変わっている~

ななみ
ななみ
リアル浦島太郎~

中高年が玉手箱開けたら即死しかないじゃん!

まぁそんなことに軽く傷つきながら、試飲することは忘れません。

そう、SCAJでは、ほとんどのお店で試飲をさせてくれて、しかもどのお店も「これぞ!」という自慢のコーヒーを出してくれるので、嬉しい。

豆100gで3000円以上とかするスペシャルティコーヒーを、無限に飲めるのスゴイ。

こちら↓なんて、100gで確か7000円。超美味しかった。

高い美味しいコーヒーって、たくさん飲んでも、胃もたれとか胸やけとかあまりしないから不思議です。

そんなわけで、初めて訪れたSCAJは、わたしたちのように、「焙煎所を兼ねたコーヒー店をやりたい」という人間にとっては、1から10まで参考になることばかりの祭典でした。

コーヒー関連の情報が入手できたのはもちろんなんですが、意外な気づきというのもあって、それは「若い人の立ち居振る舞い」

これだけの人数が集まる祭典なので、人気の店の試飲などには長蛇の列ができるんですね。
もしわたしたちが店側なら、「待たせたら大変、サクサクさばかなきゃ!」とすぐ思うんですが、ここでは違いました。

若いスタッフはあくまでにこやかに、ひとりひとりのお客さんが満足するまで何種類でも試飲させて、聞かれたら丁寧に説明している。

待つほうも、別にイライラするでもなく、のんびり待っている。

で、順番が来たら、あとの列をそれほど気にする様子でもなく、やっぱり心ゆくまで試飲したりお話したりしている。

基本的に「待つのはムダ」「待たせるのは悪」「タイムイズマネー」みたいな感覚がある昭和世代からすると、もう

ななみ
ななみ
え、ここインドなの?キューバなの?

ってくらいのカルチャーショック。

まぁたまたまかもしれませんけれども、それでも昭和と令和の違いをグッと身に沁みて感じる出来事でした。

あ、あと、最近の若い人って、本当に接客が上手ですよね。
フレンドリーだけどフランク過ぎないし、知識があるのに押しつけがましくないし。
自分たちが若いころって、こんなに軽やかにコミュニケーションできていたっけ?

コーヒーとは直接関係ないけど、色んなことを学び取りました。

って、もうこれ完全に高齢者の新聞投書欄ですね。

ともあれ、SCAJ、別にコーヒーで仕事をしていなくても、「単なるコーヒー好き」の一般の方が行っても全然問題ないし、めちゃめちゃ楽しいですよ、ということです。

ちなみに、チケットはひとり1,500円で、4日間の会期の間、何回でも入場できます。

上述したように、色んなお店のコーヒーを限りなく試飲できるし、ちょいちょいお土産?っぽいものを頂けたりもして、

なんか入場料安すぎるくらいです。

じっくり見るなら、1.5日くらいあるといいんじゃないかな。

わたしたちは3日間行って、カフェインでドーピングした競歩選手のごとく歩き続けてました。あとから見たら3日で6万歩超えてた!過労死する!

現地がこんな感じで大賑わいだったので、さぞたくさん人が来たんだろうなぁとは思ったのですが、実際の来場者は

  • 2021年 19,334名
  • 2022年 44,052名
  • 2023年 69,201名                 

だそうです。
激増しとるがな。

来年はどんな規模になるんでしょうか。
今からかなり楽しみにしています。