日々の暮らし

四万十川に「メガソーラー」ができるかもという危機

我が家の目の前にメガソーラーができる計画があるという。

全区画8ヘクタールを開発し、うち4ヘクタールをメガソーラーにするという計画。

メガソーラーとは大規模な太陽光発電所のこと。このような景色を見かけたことありませんか?

弘前市のHPよりお借りしました http://www.city.hirosaki.aomori.jp/jouhou/keikaku/2016-0729-1258-50.html

 

これが作られようとしているのが、四万十川沿いにある、我が家の目の前。
今日、歩いていきました。わずか徒歩3分。

上から見ればこんな風景です。とても美しい動画なのでぜひ見てみてください。

佐田沈下橋から三里沈下橋にかかる、四万十川の下流随一の観光スポットと言っても良いでしょう。遊覧船やカヌー、沈下橋の散策で人々の心を癒してくれる場所です。

我が家の周辺、正直、川以外、何もないところです。
でも何もないから素晴らしいのです。21世紀になって、いまだに「原風景」というものが保たれている、奇跡のように美しい場所です。

そこに、メガソーラーを作るという。富士山頂にカジノを作るようなもの、といえば、その荒唐無稽さが伝わるでしょうか。

ちなみに、ここにメガソーラーを作ることの何が悪いか、カンタンにまとめておきます。

メガソーラーのデメリット

  1. 景観を壊す
  2. 洪水が起これば、川にソーラーが流され、有害物質が流出する可能性がある(この場所はほぼ河川区域。過去に何回も浸水している場所です)
  3. ソーラーが流れた場合、川漁師/船/魚への被害甚大
  4. 工事中の交通の遮断、騒音など、近隣住民への被害甚大
  5. 「川とともに生きるまち」を市のスローガンにしている四万十市に大きなイメージダウン
  6. ここに住む動物、植物など生態系の破壊(未知数)
  7. ソーラーパネル反射による酷暑やまぶしさ(未知数)
  8. ソーラーパネル稼働による騒音(未知数)

既知・未知含め、ここの地でのメガソーラーは市/市民にとってデメリット満載。
なのにこれは今前向きに進められようとしています。

それも、地権者である、地元のある企業の手によって。

つまりカンタンにいうと、カネのためにふるさとを売ろうとしている会社がある、ということです。

そして、こんなことは当然門前払いすべき、四万十市。

なのに四万十市としては、この案件は四万十川を守るための四万十川条例には引っかかっていないので、「認めざるをえない」そうです。

くりかえしますが、四万十市のスローガンは「川とともに生きるまち」です。

この件は現在進行形なので、また書いてみようと思います。

余談ですが、四万十川は水質の面では残念ながら昔ほど綺麗ではなくなった、と言われています。

しかしわたしは、四万十川の魅力は水質もさることながら、この「優美なかたち」だと思っていて。

この美しい蛇行。これもメガソーラーにより川の地形が変われば崩れていく可能性があります。

そしてひとつメガソーラーが認められれば、後から後からできるかもしれない。そうなったら、この美しい姿はめちゃくちゃになるでしょう。永遠に取り返しがつきません。

今、そういう岐路にあるのです。