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食品衛生責任者とは?
飲食店に行くと、貼ってありますよね。これ。
そう、飲食店や食品製造業で営業許可を得るために、必ずひとりは置いておかなければならない責任者です。
衛生管理責任者の役割とは・・・(北海道衛生食品協会さんによると)
- 担当する施設または部門の衛生管理を行う。
- 食品衛生管理上の不備、不適事項を発見したときは、営業者に改善するよう直ちに進言する。
- 施設内における食品の取扱いが衛生的に行われるよう、従事者の衛生教育に努める。
- 保健所等の行う衛生講習会を積極的に受講し、食品衛生についての知識を深める。
- 食品衛生監視員や食品衛生指導員との連携を図り、業界の発展のため努力する。
要は事業所の「保健委員」(?)みたいなものですね。
ちょっと今後のプランがあって、本日受講してきました。
1日、座っているだけ・・・
「取得」とはいっても、実質座っているだけで誰でも取得できてしまう資格です。
この地域では年に数回開催されているのですが、思ったより参加人数が多くて(30~40名くらい?)びっくり。
まぁ開業する人ばかりではなく、食品会社から派遣されているような人も多そうです。
講座内容
座っているだけといいつつ、講座は9:30~16:30までわりとみっちり。
衛生法規は、法律なのでちょっと実践的ではなかったですが・・・
食品取扱の衛生管理、食中毒とその予防、ノロウイルスなどについては、一般家庭で知っていても損のない話ばかりです。
こんなしっかりした本を渡されます。
衛生は手洗いから!
当たり前のようですが・・・
基本中の基本ですな~
そして長時間洗うより、サッとでも2回洗う方が効果が高いそうです。これ家庭でも役立ちそうですね。
あと水道の蛇口にも雑菌がついているのが盲点。洗った後で蛇口閉めると、また汚れるって。
大事なのに、緊張感のない講習
言われてみれば当たり前なんですが、言われるまで意識しないことってあります。
「手を洗う」にしても、どこが汚れやすいのかを考える。
トイレに行くときと、外に行くときと、厨房の中とは、靴を履き換えなければならない。
人間はいかに無意識に不潔な個所(髪の毛や鼻、口のまわり)を触っているものか自覚する。
ねずみがNGなのは、地面を這う体と長いしっぽで、床面のすべての不潔なゴミを集め拡散してしまうから。
難しい法規も大事ですが、このように衛生面から「なぜそれを気を付けなければならないのか」を理解することのほうがずっと重要だと思いました
が!
「座っているだけ」で資格が取れてしまうので、全体に(わたしも含め)緊張感のない講習なのですよね。
1ミリも覚えてなくても、資格が取れるって意味ないよなぁ・・・と感じる講習でした。
ためになる話、食中毒
小さな飲食店で食中毒なんて出したら、ダメージ大きい。というかもう終了かな・・・
食中毒は「細菌性」と「ウイルス性」の主に2種類に分かれます。
細菌性で有名なのは、
- サルモネラ(主に生卵から)→ 生で食べるなら新鮮な卵を
- 腸炎ビブリオ(主に生魚から)→ この菌は真水に弱いので、魚は水道水で洗うと良い
- カンピロバクター(主に食肉から)→ 最近多いらしい。鶏わさなどが危ないそう
- ボツリヌス菌(自然界に広く分布)→ 100度では死滅しない、超強力な菌。カレーや煮物をたくさん作って常温で置いておいたりすると危険。粗熱が取れたら冷蔵庫へ!
レバ刺し、鶏わさなどについては基本的に「食べない」のが一番とのことです。まぁしょうがないか・・・
そしてウイルス性の代表は、特に冬に多くに発生するノロウイルス。
ノロウイルスは少量でも発症するため、飲食店で完全に避けることが難しく、特に詳しく説明されていました。
ともかく手の洗浄と加熱殺菌(85-90度で90秒以上)が重要!
ちなみにノロウイルスは、「突然の吐き気」が特徴らしく、患者はどうしようもなくて人前で嘔吐してしまうことも・・・
そうするとそこから一気に拡散するんだそうです。怖い!!
高知の資格取得費用は激安だった
高知県の場合、資格取得費用はこの名前プレートも込みで3,000円。
ちなみに東京都は講習だけで10,000円、プレート700円だそう。隣の徳島県では4,500円、香川県ではなんと12,000円。
高知激安でした。
取った資格は全国有効なので、安い県で取ったほうが有利っちゃ有利ですが。
それにしても、東京なんかこれですごい収入になりそう。
まとめ
上記にも書きましたが、とても重要な内容なのに緊張感のない講習。
これでいいのか?
という気がしますが、また忘れていくだろうから、折に触れてテキストを読み返そうと思います。
さてこの資格を使ってどうするか・・・は追っての公開していきます!