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丹波篠山(たんばささやま)の立杭(たちくい)焼
丹波篠山。同じ兵庫の神戸とはほど遠い、里山・・・
自然ゆたかで、それでいて店や工房などはセンスのよいところがわりと小さい範囲にまとまってます。
旅人にとって、「歩きやすく」「探しやすく」「落ち着ける場所がある」っていうのはとても魅力的なんですが、ここはまさにそんなエリア!
立杭焼(たちくいやき)というのがこのあたりの陶器の名前で、どんなものかなぁと覗いてみることにしました。
ところで「窯元」って、だいたいは「自由にお入りください」って書かれているんですが、実際に入ってみると、お店の人が出てきて相手をしてくれたり、場合によってはお茶を出してくれたりも!!
ありがたいのだけど逆に気に入るものがないと申し訳ないし、それに全部の窯元を訪ねるのも時間的に困難・・・
そこでおすすめなのは、まず「産業会館」とか、「〇〇センター」のように、その地域一帯の窯元の作品がまとまってみられるところ。
丹波篠山の「陶の郷(すえのさと)」
丹波篠山であれば、「陶の郷(すえのさと)」がそれにあたります。
広い敷地の中には、美術館や体験工房などもあるのですが、わたしの目当てはコチラ!
窯元横丁。
名前のとおり、中が横丁風になっています。これは珍しい。
すごく見やすいし、気分的にも楽しいんですよね。約50軒の窯元が一覧できるので、本当にありがたい~
1つ1つの仕切り内は小さいですが、陶器を置くには十分な広さです。
ここで、ピンときた窯元をメモしていくのです。
今回は、ここで気に入った2軒をお訪ねすることにしましたが、もちろんこの窯元横丁でそのまま購入もできるので、時間のないときはそれもいいですよね。
悟窯
かなりわかりにくい高台にあります!w 諦めそうになった。
一見山小屋風のギャラリー内は、広々してて、たくさん作品が見られます。
作家の市野哲次さんがみずからお茶を淹れてくださいました。恐縮です。
市野さんの作品は、窯元横丁で見たときに、圧倒的に個性があったんですよね。
実はわたしには初めその良さがよくわからなかったんですが、夫がここの作品から眼が離せなくなっていたので、きっといいものなんだろうと。
よくよく見ているうちに、日本とも海外ともつかない独特の雰囲気にどんどん惹かれていきました。
手触りはざらざらとした質感。
市野さんがめちゃめちゃお優しい感じだったのも印象的。
自分だけだと、どうしても似たようなものにしか眼がいかなくなるので、こうやって夫と自分の好みとを比較したり、「なんでなんだろう?」と考えたりしながら見るのは、視野が広がりますね。
雅峰(がほう)窯
こちらはガラっと変わって、シャープなムードのギャラリー。
作家さんにはお会いできませんでしたが、奥さまがお相手してくださいました。
優しい奥さまだったな~
お父様と息子さんふたりで作られているそう。
材料は同じでも、それぞれに、違うテイストなんだそうです。
でもさすがご家族とあって、それでもどことなくまとまる。
入口から外をみたところ。
こちらでも思った通りのものを購入させていただけました!
陶芸家の奥さま
ところで、陶芸家の奥さまって、「とにかく優しい」「とにかく明るい」かたが多いんですよね。
もちろん100%ではないですが、わたしが出会った方はほとんどそういう感じ。
まぁ逆にいうと、こういう素敵なパートナーがいるから、だんなさんは陶芸(のような儲かりにくい仕事…)に没頭できるんだろうなぁということに尽きるのかな。
陶芸に限らず、色んな世界でいいパートナーシップのありかたを垣間見るのもまた勉強になります。