今回の旅はいくつか「ハイライト」があるんですが、その1つめがこの「セドナ」。
ボルテックスが点在するセドナは、パワースポット、癒し、スピリチュアル などなど色んな言葉で形容される街で、「全米一美しい街」と呼ばれたこともあったとか。
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ボルテックスとはなにか
ボルテックスの話の前に、セドナという街についてちょっと知る必要があります。
そもそも、セドナはかつて、ネイティブアメリカンの人々が聖なる場所として、セレモニーをするために訪れた場所なんだとか。
そしてこのセドナを1980年代にを訪ねたペイジ・ブライアントという作家が、エネルギーを強く感じる場所を「ボルテックス」と呼んだことから、そう呼ばれ始めました。
中でもエアポート メサ・ ボイントン キャニオン・カセドラル ロック・ベル ロックの4ヵ所が特に強いエネルギーを持つとして、4大ボルテックスとなったそうです。
ちなみにボルテックスというのはもともと「渦」を表す言葉だということ。
今回は2日間かけてこの4つをなんとか回ってきました。
1日で4つというのも、できなくはないですがかなり疲れてしまってどこがどこだかわからなくなりそうなので、少なくとも2日はかけたほうがいいと思います。
アクセスのカンタンな順に書いてみたいと思います!
4大ボルテックスの位置関係
まず4つの位置関係なのですが、このような感じになっています。
距離感がわかりにくいと思いますが、遠そうに見えるボイントキャニオンからエアポートメサでも、クルマで20分程度しかかかりません。
セドナはコンパクトな街なので、とても動きやすいです。
移動中も常に何かしらのレッドロックが見えていて、「街全体がパワースポット」と言われる所以がよくわかります。
なのでスケジューリングについてはそれほど気にし過ぎなくても大丈夫だと思いますよ!
アクセスの簡単さ NO.1 エアポート・メサ
一番楽勝なポイントがこちら。街からも近く、さらに駐車場から5分も歩けば(登れば)到着という、ダブルのアクセスの良さ。
それでいて、360度を見渡せる絶景。
フツーこんなところ、そうカンタンに行けませんよね・・・
360度見渡せることから、朝日・夕日の見学がおすすめされています。
が、ふつうの時間帯に行っても十分堪能できました。
アクセスの簡単さ No.2 ボイントン・キャニオン
ここは下からパッと見ると急で大変そうなボルテックスなのですが、
実は登り始めたらあっさり到着してしまいます。15分くらい?
ただし、トレイルコースは2つあって、途中で分かれます。Vistaのほうへ行ってくださいね。
Trailのほうへ行くと、ボイントンキャニオンをぐるーり廻るようなコースになり、3~4時間かかってしまいます。
※ わたしたちははじめ間違えてTrailのコースに行ってしまい、ヘタレな私は途中でダウン。健脚なオットだけが、すごいスピードで完走してきました。
話は戻り、ボイントンキャニオンのVista、ここが4大ボルテックスの中でも最もパワーが強いと言われている場所。
「カチーナウーマン」と呼ばれる、女性性のパワーが宿る岩(写真の中では右)と、「ノエル」とよばれる男性性のパワーある岩(同左)があります。
この2つの岩のたもとでしばし瞑想にふけるのがおすすめ。
カチーナウーマンのほうは登ることが禁止されており、ノエルのほうは登ってもいいそうなんですが、実際には
ここらへんが限界!
それにしても日本では考えられない光景と体験でした~
アクセスの簡単さ No.3 ベル・ロック
ここは、4大ボルテックスの中で、トレイルの道しるべがさっぱりわからない唯一の場所でした。
スタートはわかるものの、その先が「???」
結局、途中まででも絶景が見れたし、十分雰囲気があったので「ま、いいか」と諦めて帰ったのですけど・・・
ただ、後から調べたら、「頂上までは本格的なロッククライミングが必要」となっていたので、途中であきらめて、結果的には正解だったかもしれません。
アクセスの簡単さ No.4 カテドラル・ロック
4つの中で4位、つまり「一番タイヘン」なのがこのカテドラル・ロック。
その姿は遠くから見ても圧巻です。
往復3km弱のコースは、短いながらなかなかハードと言われています。
とはいえ、わたしが登れたくらいなのでふつうの人は何ら問題ないはず。
改めて自己紹介すると、わたしは、数分登り坂を上がったくらいで倒れそうになるレベルのヘタレです。
なぜ、わたしがここを登れたかというと、目印が明確だったから。
岩を登ったりするときも、足をのせるポイントがはっきりわかるようになっています。なので怖さも迷いも半減。
ときどき岩をよじ登るような場面もありつつ、「End Of Trail」の文字が見えてくると感動~
カップルが腰かけてますが、その先は断崖だよ・・・
にわかに現実味のない光景。
End of Trail から少し左に行くと、こんな岩陰が。
もはや悟りを開く気分。
平日の午前中だったせいか人も少なく、聴こえるのは鳥の声のみ。
素晴らしく贅沢な時間を過ごしました。
ボルテックス踏破に必要なもの
踏破、というほど大げさではないのですが、気を抜くとケガやトラブルの原因になりかねませんので、多少注意したほうがいいと思うこと。
トレッキングシューズ
なんせ岩です。時々崖です。
スニーカーでも行けるとは思いますが、やはり地面をしっかりグリップする靴がおススメで、トレッキングシューズは必須でしょう。
ちなみにわたしはKEEN、オットはMERRELLを履いていました。
どちらも1万円台で買えるものなので、1足あると便利ですよね。
全体に言えることですが、かなりの崖だったりしても、柵や手すりなどが一切ないのがアメリカ式というか、つまり「自己責任」ということのようです。
ボルテックスで自分を守るのはまず靴が一番だな!というのが感想です。
お水
6月のセドナはすでに暑かった~!!
いや、これ、7月とか8月とかどうなるんだろう・・・
軽装のアメリカ人(半袖短パン)ですら、水だけはちゃんとみんな持ってました。
ペットボトル必須ですが、わたしたちはステンレスボトルでさらに冷たい水をキープしていました。
帽子
特に午後になると、ランチの後で眠い上に暑さもピーク。
ほんとは1時から3時くらいはシエスタ(昼寝)にしたほうがいいですね、セドナ。
でも旅行ではそうも言ってらんないので、アタマがぼーっとして足がふらついてケガをしたりしないように、帽子でしっかりガードしましょう。
まとめ
結局「パワースポット」「癒し」「スピリチュアル」っていうのは個人の感じ方次第で、一言
気のせい
と言ってしまえばそれまでなんですが、でもセドナは「感じがいい場所」ということだけは確かです。
街がきれい。だから人も優しくなる。そしてそのせいでまた街が良くなる。人を呼びこむ。
そんな良い循環で街全体が穏やかな空気に包まれています。
セドナの「パワー」っていうのは、グイグイ押してくる、あるいは引っ張り上げるような強い意味の「力」ではなくて、包み込む温かさのことなのかもしれないなぁと感じました。
柔よく剛を制すとでもいうんでしょうか。
セドナの中では「ベタな観光地」とも言える4大ボルテックスですが、訪ねる価値十分です。ぜひお勧めしたいです。