海外旅行

アメリカ・ドライブ ⑨ ゲイとヒッピーの聖地、サンフランシスコが想定外にカオスだった

サンフランシスコ。

知ってるような知らないような場所でしたが、どちらかというとゴールデンゲートブリッジにクラムチャウダー、ケーブルカーetc と、きわめて牧歌的なイメージでした。

それはその通りなんですが・・・

しかしサンフランシスコはさまざまな人々を呼び集める場所でもあったのでした。

CONTENTS

ゲイが集う街、サンフランシスコ

ランチにシーフードが食べたくて調べて出かけたお店。

オイスター!日本の牡蠣より、小粒でクリーミィ。

クラムチャウダー!

ムール貝!

ま、よく考えたら日本でも食べられるものばかりですが、美味しかったです。(飲みたかったですね・・・)

で食べ終わった後に近くを散歩していたのですが、あれ?

え?

虹?

よっく見ると、そこらじゅうに虹の旗がはためいていたり。

そういえば、さっきの店でも、なぜか男性同士の組み合わせが多かったような・・・

勉強不足でしたが、このお店のあるエリアは「カストロ」といって、サンフランシスコの中の一大ゲイタウンなんだとそのとき知りました。

いまどき、ゲイとかLGBTという指向自体には驚きませんが、こう華々しく前面に出ているのはなかなか新鮮でした。

サンフランシスコは、「ゲイの聖地」とまで言われているそう。
バチカンとかメッカとかそういうレベル。

歴史的な背景は長いので省きますが、ともかく「ゲイの権利が明確で、ゲイに優しい街」なんだそうです。

ちなみにエアビーの話でも書きましたが、エアビーのホストにはわりとゲイの人が多かった気がします。優しいし細やかな上、頼りになる。と、男性と女性の良いところを併せ持った感じは、民泊のホストに合っているのかも。

よくよく見ているとアメリカでは男性同士が歩いているのはすごく多いし、カフェなどでも、とても女の子っぽい男性店員を良く見かけます。特に西海岸に多い印象を受けました。

ちなみに、夜はよくわかりませんが、昼間歩く分にはまったく問題のない場所です。

むしろ、わりと裕福そうな人々がゆったり歩いている感じ。

ようく見ると、けっこうハードな感じのお店もあったりするみたいなので興味のある方はぜひお訪ねください。

ヒッピーが集う街、サンフランシスコ

そのあとは、「ヘイト・アシュベリー」へ向かいます。
ここは「ヒッピーの聖地」とのこと。いろんな聖地あるな・・・

改めて調べてみると、ヒッピーとは、既存の社会や体制、価値観から離脱して文明以前の野生回帰を目指す運動、またはそうした人々を指す言葉で、1960年代、ベトナム戦争を機に「愛」「平和」「反戦」を主張するムーブメントとして広がったものだそうです。

そんなヒッピーたちが最初にコミューンを作り生活をし始めたのが、このサンフランシスコの「ヘイト・アシュベリー」とロサンゼルスの「ローレル・キャニオン」。

今はすっかり都会となっているヘイト・アシュベリー。歩いてみると、レコード店・タバコ店・カフェ・バー・古着店などがぎっしり。あらゆるものがサイケデリック。

昼間からだらだらと若者がたむろしていました。

しかし周辺は意外に普通なアメリカの住宅街。

このヘイト・アシュベリー、確かに「別世界」感はあるのですが、「危ない」感じはしないんですよね。

サンフランシスコにはオークランドとかテンダーロインとか本当におっかない地域もあるのですが、そういうところと較べると全然平和です。

「なんか案外、危なくないね」

とオットに言ったら、

「だって彼らは平和主義だよ」

とのこと。

そうでした。

今思えば、もっとヘイトアシュベリーもゆったり見れば良かったのですが、そのときはあまり状況がわからずビクビクして正視できなかった!!

あまりビビらずに訪ねてみてください。

壁画アーティストの集まる街、サンフランシスコ

さらにサンフランシスコらしい場所として、壁画が集中するミッション地区があります。

なぜこの地区に集中するかというと、ラテンアメリカ系(メキシコなど)の移民が多いせいのようです。壁画という文化はメキシコから来ているんですね。

治安の悪いエリアには落書きが多いですが、ここの壁画はそういう類のものではなく、コミュニティの中での芸術活動なのです。

美術館とは違った見ごたえがあります。

語りかけてくるものが強い。

Housing is human right. 住む場所は人間の権利である。
不動産の値上がりで、旧来の住人は住むところを失う人も多いとか。

 

見ていて飽きません。

色づかいがラテンアメリカらしく、キラキラしている。

日本人の手がけた壁画もありました。

このClarion Alley以外にも壁画の見どころがあります。

・Woman’s Building
18番ストリート(18th St)とラピッジ・ストリート(Lapidge St)の角

・Jack Kerouac Alley)
City Lights Booksという書店の横の通り

・Hamilton Recreation Center
Post St)側の壁面

・Boswell St
Les Croissants Cafeの横の通り

この日のサンフランシスコは照りつける日差しが痛いくらいで、わたしたちはあまりたくさん歩き回れず、全部行けなかったのが残念です。

壁画は美術館の絵とはまた違ったヴィヴィッドさがあります。生きています。
とても楽しいのでオススメ!

ボストン美術館などの有名美術館も今回訪れましたが、わたしが一番好きなのは実はここだったかもしれません。

まとめ サンフランシスコ自体が美術館なのです

こんな具合に、サンフランシスコは街自体に「文化と芸術」が詰まっている街でした。

ここではわざわざ美術館に行く必要がありません。

西海岸の開放的な気候と空気感もあいまって、なんだか自分もアーティストになれたかのような気にさせてくれる場所です。

ところで、わたしたちはクルマで行ってしまったんですけど、駐車場を探すのが大変でした!
次回はバスやケーブルカーを使ってのんびり歩きたいなぁ~と思っています。