こんにちは、ななみです。
という質問を(結構頻繁に)受けることがありますので、まとめてのご返事になりますが書いてみますね。
CONTENTS
結論
いきなり結論ですが、我が家は「年収が下がっても平気」でした。
そのワケは、年収の代わりに手に入れたいものがハッキリしていたからです。
我が家の場合は、年収を捨てる代わりに手に入れたかったのは
- いつでも旅に出られる自由
- ストレスのない人間関係
- やりたいと思える仕事
など。
これらがほぼ理想通り手に入ったので、年収とのトレードオフがしっかりできました。
そうなると、別にそこに不満は生まれないです。
低年収といえば、「買えないかも、食えないかも、行けないかも」みたいな不安の話ばかりですが、本当に入手したいものに比較すると、それらはとても些末なことだとわかってきます。
まあ、でもこれは結果論。
あとから述べるように「低年収への対応策」というのも、具体的には取っていました。
わたしたちの年収の変化
ちなみに、わたしたち夫婦の世帯年収は、「脱サラ前」と「脱サラ後」とでは
脱サラ前:脱サラ後
10:1
(税引き前)
となりました。
つまり会社を辞めた瞬間、収入が9割減ったのです。
ひどい…(;・∀・)
もちろん今はだいぶ持ち直していますが、それでも会社員時代の収入には全然まだ届きません。
会社員強いよねやっぱ!
これだけ見ると、やっぱり脱サラって恐怖を感じるし、ある程度「低年収への具体的な対応策」というのも必要かと思います。
低年収への対応策
正直なところ、年収が下がる前の対策(準備運動)がわりと重要です。
急に動くとアキレス腱切りますからね。
1.生活レベル低めをデフォルトにする
わたしは、独身のときから、なるべく生活レベルを低めにしようとしてきました。
「いつか脱サラするかもしれない」
「最悪、リストラあるかも」
「低年収に慣れておこう」
という気持ちが、どこかにあったんだと思います。
これはネガティブ思考というより、”自営業で、経済的に波の大きかった親”を見ていた影響が大きいですね。
とはいっても、やたらケチるのは好きではないし、やっていたのは「節約の自覚すらない、固定費の節約」という、ごく当たり前のことだけ。
具体的には、
- 家賃はなるべく安くする(東京高かったな…)
- クルマは持たない
- ローンは組まない(家以外)
- 光熱費は最安プランを探す
- 格安SIMを利用する(7年前からみおふぉん導入)
- 手数料なしの銀行を利用
- 保険は最低限度
- コンビニに行かない
- 不要なサブスクリプションを使わない
- 健康診断重視(=医療費の節約)
まぁどこでも言われることばかりです。
クルマに関すること以外は、都会でも田舎でも同じ。
目新しいことが何もなくて申し訳ないのですが、節約ってこれくらいシンプルなものでいいんじゃないかと。
大事なのはこれらのシステムを自動化、習慣化することですね。
また、もし収入が上がることがあっても、生活レベルをつられてすぐに上げない。
たとえば、「月に5万円くらい自由なお金があればそこそこ幸せ」だと思ったら、仮に多少お金が増えても、あえて5万円のままで過ごします。
自分が心地よいな、と思える生活ラインをそこそこの支出でやりくりできたら、あとはそれを保つだけ。
これも、わりと楽に節約できるポイントですね。
「人間は立って半畳、寝て一畳」でしたっけ。要するに必要なものってそんなにないってことは、折に触れて思い出したいことです。
2.税金も下がるから深刻になりすぎない
東京にいたときは、入ってくる額も大きいけど、税金も大きかったです…
結局、税金やら年金やらで、3割くらいは減ってしまうので、手取りで残るのは7割くらいでした。
それが脱サラ後は、収入が減った分、税金も減りました。
税引き前と比べて、手取りでも9割近くまで残る計算です。
となると、先ほど「税引き前で、脱サラ前:脱サラ後=10:1」と書いた年収が、手取り(税引き後)ベースでは
脱サラ前:脱サラ後
7:1
(税引き後)
くらいになります。
それでも激減ですが(笑)、体感としては衝撃が和らぎました。気持ちの問題。
低年収のメリット、というと語弊があります。
が、収入が少ないならそれなりの社会的な助け舟もあるので、深刻になりすぎないというのも重要です。
(深刻になったところで、増えるわけでもなし)
まぁ、とはいえ、税金はたくさん納められるようになりたいですね。
3.価値観の「ずらし」テク
年収がダウンして、価値観が変わらなければ、当然生活レベルもダウン。
たとえば、
こんなダウンはとても侘しい。
(一般に低年収を恐れる人が想像しているのはこんな世界)
価値観の重要な軸に「価格」を置いていると、当然こうなります。しかし、ここで
と、”価格から楽しさへ”軸をずらしてみるとどうでしょうか。
ここで起こるのは、「ダウン」ではなく「チェンジ」。
ワインと梅酒は比べられませんから。
土俵が違うものに、「ずらし」てみるのです。
チェンジに侘しさはありません。
軸をずらすことで、ピンチがチャンスになるともいえるでしょう。
「いや、ワインは梅酒じゃない」っていう正論(?)もあると思いますが、突き詰めると”じゃ一生ワイン飲むために働くか”という話。決めるのは自分です。
ワインの話は一例で、何にでも応用できる話です。
- ステーキを食べる代わりに自分でベーコンを燻製する
- ブランド物ではなく、自分で探した将来有望な作家の作品を買う
- 毎週花屋へ行く代わりに、野草を摘む
- 美術館通いを辞めて、自分で描いてみる
結構、無限だったりします。
この「フレキシブルに軸をずらす」という考え方を持っておくと色んなところで役立ちます。
わたしの場合、「身長が低くて服が似合わない」ことはひとつのコンプレックスでしたが、考えを”おしゃれ軸”ではなく”スペース軸”に変えたら、コンパクトカーでもエコノミークラスでも快適に移動できるという高コスパな人間に生まれ変わりましたw
まとめ
大事なことですが、「脱サラなんだから会社員より収入が低くても仕方ない」と考えてはいません。
人生はお金だけじゃない、なんていうのは当たり前の話です。
その上で、必要な回り道として一時的に収入が下がることはあっても、やっぱりいずれは(最低でも)会社員時代を超えないと。
後に続く人から見ても、なんか夢がないですよね。
あんな脱サラ、移住ならしてみたいな。
と思われるようになりたいですね。