こんにちは、nanami*です。
よく言われている、「移住したくても、空き家が少ない」という話。
地方は高齢化&過疎化が進んで、ガンガン家が空いているハズなのに、なんで~?と不思議だったのですが、その実態は、自分が来てみてやっとわかりました。
この記事は、
- 田舎への移住に興味がある
- でも空き家がないっていうけどほんと?
- 空き家がなかったらどうしたらいいの?
と思っている「移住予備軍」の方のために書いています。
CONTENTS
空き家は本当に「ない」のか?
これは、「空き家」の定義の問題があります。
他人から見て立派な空き家でも、持ち主からすると、
- 年に1回は子供が帰ってくる
- 荷物置き場にしている
という理由で「空いてない」のです。
その他にも、
- 貸すのが面倒くさい
- 他人に貸したくない
とかの理由で、賃貸市場に回ってこない。
このように、物理的に空き家でも、精神的に空いてない(!)ということがとても多いです。
そういう意味では、意外に「ほんとうの空き家」は少ないのかもしれません。
住みたくない空き家は結構ある
いっぽうで、本気で空いている家というのは、
- 誰も住まなくなって何年も経っている
- 住むなら大規模リフォームが必要だ
- どう見ても倒れそうだ
など、持ち主ももてあましているものです。
でも、これって・・・住みたい家ではないですよね。
持ち主がいらない家は、借りたい人もいないのです。
こうした「ミスマッチ」は結構多い。
市場に情報が出てこない家がある
いい家は、「人づて」で賃貸が決まることが多いのも事実。
ただ移住者の場合、はじめから「人づて」で探すというのはかなり困難です。
これが移住者の空き家探しのハードルをより上げています。
今は自治体でも空き家バンクを作り、情報を一元化・可視化しようと努力しているところがたくさんありますが、貸す側としても、知っている人に貸しちゃったほうが面倒はないし、手数料もかからない。メリットが多いんだと思います。
都会人の理想も、やや面倒
いっぽう、そもそも移住者の理想とか夢もややこしいことが多い。
「せっかく田舎に行くなら平屋の一戸建て、庭付きがいい」
「ガーデニングしたいなぁ~」
「ゴールデンレトリバーを室内飼いしたい」
「薪ストーブ!!」
「絶対ログハウス!」
「トイレ?水洗以外なにがあるの?」
「スーパーまでクルマで15分以内」
「学校は歩いて行かれるところ」
等々・・・
しかし、高知でいえば
- 平屋は意外に少ない
- 都合よく庭や畑がないところも多い
- 犬は外で飼うものという認識が強い
- 薪ストーブを嫌がる貸主も多い
- ログハウスなんてない
- 水洗トイレはほぼ、ない
- スーパーや学校が近いところは家賃が高め
と、(借りる方の理想をベースにすれば)ハードルだらけ・・・
現実の空き家と、理想との差が大きすぎるということも多々あります。
理想に本当にこだわるなら、「新築する」「中古を買って、すごいリフォームする」しかないんですよね。
移住の家探しは、「2段階構え」
誰でも、移住したら、即、理想の暮らしをしたいもの。
が、相当の予算がない限りは
「ともかくはじめの1軒は妥協してでも住んで拠点を作り、住みながら理想の家を探す」
というのが現実に近いと感じます。
どうしても譲れないところだけを条件にしましょう。
我が家の場合は、「一戸建て」という点だけでした。あとはいろいろ、まだ理想とは遠い部分もあります。
なんだかんだ言いつつも、みんな2軒目か3軒目で納得できる住まいを探し当てている様子。
そもそも、家だけが理想どおりになったとしても、どっちにしたって不便は必ずつきものなのが田舎暮らしですから、完璧を求めないほうがいい。
とりあえず住んでしまえば、人のつながりができてきて、2軒目は人づてで
「あの家が空いてるデ!」
という話が必ず舞い込んでくるようになります。特に田舎は良い意味でおせっかいな人が多いので、「こういう家に引っ越したいんですよね~」と言って回るのは重要。
そういう家は、1軒目よりランクアップする可能性が高い。
2段構えが当たり前、と思っていると気がラクですよ。