想う

【Amazonプライムおすすめ映画】現代社会へのNo! ”はじまりへの旅”(2016米)

ななみん
ななみん
明けましておめでとうございます!

ブログ開始からちょうど2年経ちました。
今年もゆるく続けていきます。よろしくお願いいたします(^^)

今年の最初は、映画からはじめます。

「はじまりへの旅」という、新年にふさわしいタイトルの映画でした。

はじまりへの旅

 

 

第69回カンヌ映画祭「ある視点」監督賞受賞。第89回アカデミー賞主演男優賞ノミネートとなった映画です。

原題は「Captain Fantastic」。

ななみん
ななみん
全然、新年関係なかった!

ストーリー

Amazonによる紹介は下記の通り。

ベン・キャッシュと6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くで暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”をかなえるため旅に出る。

「現代社会に触れることなく」って言いながら、名字が「キャッシュ」て!

ともあれなんとなく「大草原の小さな家」みたいなほのぼのした雰囲気を想像していたら、しょっぱなから裸で走り回り、鹿をナイフ一本で狩るシーンから始まり

ななみん
ななみん
ゲ!原始レベル高い!!

。。。そういう場面が苦手なわたしは見るのをやめようかとすら思ったのですが、そんなシーンはそれほど長く続かないのでご安心ください。

さて、場所はアメリカの北西部の森の中。

父・ベンが「訓練!」といえば、子どもたちはひたすら筋トレ、走り込み、ロッククライミングまで。
小さい子どもも娘も同じ訓練をみっちりとしています。

かと思えば、夜はたき火を囲んで、みんなで読書にふける。
政治と社会について、8歳の子どもも父と対等に議論しあう。

そして、みんなで楽器を持ち出して、唄い、踊る・・・

ともかく想像よりかなりストイックでダイナミックでワイルドな生活を送るベンと子どもたちの様子が描かれます。

でも子どもたちはベンを尊敬して文句ひとつ言わず、その生活を受け入れている様子。

そこへ、入院していた妻(子どもたちのお母さん)であるレスリーが亡くなった知らせが入ります。

ここが家族の転機になる。

レスリーの親は、風変わりな(と、見える)生活をするベンを好いてはおらず、彼女が亡くなったこともベンのせいだと感じています。

ななみん
ななみん
そう思うよね

電話で「ベンは葬儀に来るな!」なんてレスリーの親から罵倒される中、ベンと子どもたちはある目的を持って、レスリーの葬儀に向かって旅立つ。

その旅の途中、子どもたちは様々な「現代」「資本主義」「リアル社会」を目の当たりにし、少しずつ何かが変わって行き・・・

というお話。

四万十・幡多暮らしに共通する点

ベンと家族の、森の中での原始人っぽい生活は

資本主義から距離を置く。
自分で作れるものは作る。
自分の身を自分で守る。

学び考えることは重要、でも学校教育が絶対ではない。

と、【現代の常識】とされるもの、暮らしからはとりあえず一線を引いている。

実は、この四万十市を含む「幡多」は、こうした【世の中から静かに1歩引いてる】人が多いような気がするんですよね。

幡多は高知の西端。

すでに日本の中心からは隔絶されている感もあるので、よけいなモノに惑わされたくない人々が住みやすい風土が成り立っているのかもしれません。

・・・さすがにベンたちみたいに「裸でナマの鹿の心臓を喰ってる」ような人はいませんが、

ななみん
ななみん
(どっかにいるのか?)

 

ともあれ、険しい山地と、太平洋に挟まれて孤高の立地である幡多は、厳しいようでいてどんな人でも受け入れてくれそうな雰囲気を持つ場所。

ここに住んでいると、こんなベンのような暮らしをする人を他人事とは思えない気がしてしまうのです。想像しやすい。

「暮らしかた」に正解はあるか

ベンの子どもたちは、学校へ行かずとも知力・体力ともふつうの子どもたちよりはるかに優れたものを備えています。

ベンが子どもたちに教えようとしているのは、ナイフ一本で生きられる力、危険を切り抜ける技術、リベラルアーツ(一般教養)、自分の意見を持ちそれを述べられる能力。

それらを身に付けることがベンにとっての常識であり、正義であるらしい。

聡明でたくましく育っている子どもたちだけれど、一方で彼らは「ナイキ」も「アディダス」も知らない。「コーラ」も「ホットドッグ」も見たことも食べたこともない。
家族以外の異性との接し方もわからない。

はて、ベンの目指す暮らしは正しいのか?
子どもたちは幸せと呼べるのか?

結論を言うと、生き方や暮らし方に唯一無二の正解はないんだなと改めて感じます。
ベンの育て方も間違いとは言えない。
でも、学校にも行かないベンの子どもたちを心配する親戚や祖父母の意見も正しい。

色んな考え方を少しずつでも受容する余白は持っていたほうが良い。

救いは、ベンが最終的には融通の利く男であり、かつ、子どもたちへの愛情が結局自分の信念より何より、強かったことでした。

ななみん’sREVIEW

田舎暮らしが好きな人、資本主義に疑問を感じる人などにおすすめです。

そしてアメリカの広大な風景や大自然なども見どころ。
ベンと子どもたちの奏でる音楽や歌も美しく、楽しめるポイントがいろいろあります。

総合評価
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