書店で
「〇〇代のうちにやるべきこと」
っていう類の本、やたら目につきませんか?
この類の本は、どこか「誰しも抱えている弱みにつけこむ商法」みたいで、わたしはキライです。
そもそも同じ体験でも、違う人がしたら違う結果になるんだから、オリジナルでやりたいことを見つけていけばいいと思うんですよ。
だけれど、全然違う論点から、やりたいことは早めにやったほうがいいよ、とは思っています。
それはなぜかというと、親が歳を取り、弱るから。
たとえば「恋愛する」「体力をつける」「本を読む」「一人旅を経験する」くらいのことは、たとえ親が歳を取ってもなんぼでもできると思います。
でも、「移住」とか「留学」とか「海外転職」とか、どうでしょうか。
やりたいナと思った時に、親が高齢で弱っていたら、悩むひとが多いと思う。何かあったらすぐに駆け付けられる場所にいなくちゃ、と思う人のほうが多いと思う。
別に親のために子どもがガマンしたり犠牲になる必要はないけど、ごく一般的な感覚としては、親のことを想い出すひとが多いんじゃないかな。
わたしも親(義両親含む)が健康だったから、移住が決断できました。
移住後ももちろん親は歳を取るけど、それまでになんとか移住先にベースを作っておいて、親に何かあったら東京と行き来しながら生きられる体制を整えておきたい。
これが移住を決断する時点で親がすでに弱っていたら・・・そこを振り切るのはちょっと難しかった気がします。
親はつねに「自分を守ってくれる」ものだったのに、いつのまにか立場が逆転したするんですね。
平均寿命が延びたからこその共通の悩みであり、現実ですよね。
仮に親のことがなくても、「今日が今後の人生で一番若い日」。
やっぱりやりたいことは、年齢には関係なく、すぐやるべきなんでしょう。