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40代から若者の言葉を味わう【人生の勝算・前田裕二】

気になっていた本を1時間40分で読了

すごく読みやすいのでさらっと読めますが、改めて若い人に教えられる気づきがたくさんあります。

「8歳で両親を失い、生きるための路上ライブで身につけた人生とビジネスの本質」

と帯にあるので、どんな過激でロックな本かと思いきや、全然予想と外れました。

めっちゃ常識的できちんとしている、そして何より、ご本人がすさまじい努力家。

秋元康以来の天才、と書かれているけれど、「努力できる天才」なんですね。

というわけで、最初に結論を書いてしまいますが、至ってまともな本でした。

残しておきたいフレーズ

いくつかとても刺さったことがあったので引用します。

好かれる人になるのではなく、人を好きになれ

人はつい「好かれたい」と考えがちだけど、「好きになる」ことのほうがよっぽど重要だという話。

宇田川さんは人に好かれる天才ですが、それ以前に、「人を好きになる天才」でした。他人と接して、その人のいいところや、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から本当に好きになってしまう。

宇田川さんとは彼が尊敬する外資系証券会社の先輩です。

宇田川さんは、「仲間を増やせば会社全体、そして世の中、地球だって動かせるかもしれないんだよ」と彼に説きます。

なんだかこれだけですごい魅力的・・・わたし、むしろこの宇田川さんにすごく会ってみたくなりました。

これは本当にそうですね。

人を好きになることは、コントローラブル。自分次第で、どうにでもなります。でも人に好かれるのは、自分の意思では本当にどうにもなりません。コントローラブルなことに手間をかけるのは、再現性の観点でも、ビジネスにおいて当然でしょう。

逆に言うと、「嫌われる」のも、自分ではどうにもならないから気にする必要なし。

モチベーションはあらゆる仕事術に勝る

 

モチベーションはあらゆる仕事術に勝ります。

 

彼自身は生まれもった逆境からの脱却が、そもそものモチベーションだったみたいです。

その頃から、自らコントロールできない外部の問題によって、挑戦が阻害されたり、個人の能力に差が出ることが悔しい、と強く思うようになりました。そこから、強い魂を持って何かに没入すれば、その差は撥ね除けられる。むしろ、逆境が人をより高みに導くという価値観を強く持ち、自分の人生でもってそれを証明してみせたいと思いました。

 

「見極め」「決めること」はめちゃくちゃ重要

さて、とはいってもそうなるとモチベーションって考えれば考えるほどわからなくなってきますが、こんな導き方があるようです。

モチベーションが高まらない人の多くは、見極めが甘い。自分という大きな航海に出ているのに、方角を示すコンパスを持っていない。自分の進むべき道を定めていないから、途中でどこに向かっているのかわからなくなり、広い海の上で途方にくれます。そうなったら、一旦陸に戻ってでも、自分自身のコンパスを得るのが、結局遠回りに見えてベストだと思います。

自分のことって、意外と自分が一番よくわかってなかったりする。

最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです。

 

これはまったくそうでしょうね・・・

見極める=「決める」。そして「決める」=「何かを捨てる」。

著者流の「頑張り方」。

頑張るという言葉を分解すると、「見極めて、やり切る」

この中で出てきた、著者のお兄さんのハナシが印象的でした。

僕の兄は結婚していて、子どもが二人います。兄は、しばしば仕事を午前中で終えて、午後の早い時間に家に帰り、子どもをお風呂に入れたり、一緒にゲームや公園で遊んだりしています。なぜ兄に言及したかというと、前述の「価値観」という観点で、兄ほど軸が定まっている人を、他にあまり知らないからです。僕が彼のことを尊敬している理由は、「決めているから」です。他のどんな事柄よりも、家族に時間を使うこと、家族を大事にすることに、「決めている」。

 

兄は変わらず、恐ろしいほどの一貫性を持って、「家族がすべてに勝る」「仕事より遊びより家族」という姿勢を貫いている。ある日、外資系の化粧品大手から高額給与のオファーが来たときも、彼は全然興味を持ちませんでした。自宅に届いたオファーレターを見ながら、 「スキルが一定の前提なら、給料が2倍になるということは、働く量が2倍になるってことだろ。捨てといて」と一蹴。

うん、すごい。

家族をトッププライオリティにする、って、口でいうのはカンタンですが、実際には男性には難しいものだと思います。一方、女性は自分で決めているというより、「せざるをえない」ところが大きい。

「決める」。端的だけどいい言葉です。

ななみん’sView :若い人の啓発本を読むツラさを超えよう

自分より若い人の啓発本を読むのはツライ。

なぜなら

「もう、わたしが読んだところで間に合わない」

と思ってしまうから。

ちなみにこの本の著者の前田さんはいま30歳だし、キンコン西野さんは37歳だし、もはや長老みたいなホリエモンさんですら、まだ44歳でわたしより年下。

といっても、いまさら、自分にガッカリしてもしょうがないし、むしろ自分の将来を考えても、優秀な若い人が多いことを喜ぶべき。

それに彼らは決して「若者が若いうちにやっておくべきこと」だけではなく、「普遍的に大切なこと」をたくさん述べています。

年齢と能力は無相関。自分がいくつであれ、相手がいくつであれ、ちゃんと向き合わないのが、一番損だと感じるのです。