CONTENTS
マウナケアって、なにがすごいの?
ハワイ島観光ハイライトの1つ、マウナケアのサンセット(夕日)&星空観測ツアー。
マウナケア、とは、ハワイ語で「白い山」という意味なんだそうです。冬になると、雪で山頂がおおわれるから。
標高は4205mもある火山で、昔から「聖なる地」とされてきたハワイの最高峰ですね。
晴れる確率が90%を超える上に、大気中の水蒸気量が低いので、空の美しさでは世界で指折り。世界中で最も天体観測に適した場所のひとつとも言われています。
特に山頂には、現在十数基の世界各国からの最先端の天文台が設置されていて、日本の「すばる望遠鏡」もあります。
ここで人気なのが、マウナケアから夕日&星空を1日で両方楽しんじゃうツアー。
行ってみてわかったのですが、ほんとすごく人気のツアーでした!!
マウナケアのサンセット&星空観測ツアー、わからないことが多い!
そんな人気のマウナケアツアーなんですが、いざ行こうとするといろいろわからないことが多い。
- ツアー会社もいっぱいあってどれを選べばいいのか?
- 星空と言いますけど、曇ったり雨だったりしたらどうなるの?
- 4200メートルって身体は大丈夫?
- 寒さはどれくらい?
- けっこう料金も高いど、そもそも自力では行けないの?
など、疑問がいっぱいありますよね。
今回ツアーに参加してみて、全部解決したのでお伝えします。
マウナケア、楽しんできてくださいね!
マウナケアの星空観測ツアーの内容
まずはさっそく、ツアーの説明をしてしまいましょう。
わたしたちが利用したツアー会社、メリディアンハワイリゾートツアーの流れはこんな感じでした。
スーパーのセーフウェイ(カイルアコナ)でピックアップ
ピックアップに指定されたのは、中心地カイルアコナのセーフウェイ。
わたしたちは外れた場所のゲストハウスなので、宿まで来てくれませんでした(笑)
高級ホテルだと、ホテルまで来てくれそうな感じです。
コハラ→コナと回ってきます。
自分たちのクルマはセーフウェイへ置いて、ツアーのクルマに乗り換えです。
こんな感じの大きなワンボックスカー(ミニバス)です。乗り心地は悪くない。
すでにクルマには、4人のお客さんがいました。
海でウミガメを見る
ガイド・ダニエルさんのサービスで、なぜかまず、海辺の散歩。
運が良ければウミガメ見られるよ~とのこと。
(ほんとにいた)
コナ・マウンテン・コーヒーに立ち寄る
途中、コーヒーショップに立ち寄りました。ツアーによくあるやつですね。
コーヒーは他でたくさん買ってしまっていたので、試飲だけで失礼しました。
Puu Huluhuluで他のお客さんと合流
どんどん、内陸へ進みます。
ハワイ島って、大部分こんな感じなんですよねぇ・・・
なかなか良いお天気のようです!
マウナケアの入り口(ふもと)くらいの(Puu Huluhulu)というところでストップします。
ここで、さらに別のお客さんとさらに合流。
オニヅカビジターセンター(標高2800m)へ到着
そこから一気に、標高2800メートルのオニヅカ・ビジターセンターへ向かいます。道もきれいであっという間!
ここでは、高度に身体を慣らすため、お弁当を食べる時間を含め、1時間くらい休憩します。
ちなみにオニヅカとは、1986年のチャレンジャー号爆発事故で亡くなった、ハワイ出身の日系人宇宙飛行士エリソン・オニヅカさんにちなんでいるのです。
小さい建物で、お手洗いやちょっとした展示スペース、や・・・
お土産などがあります。
見ようによってはかわいい(か?)
宇宙にちなんだちょっと変わったお土産があるので、「コナコーヒー」「マカダミアナッツ」以外のヒネリのあるお土産を探すには、意外といいかもしれません。
外のテラスで、お弁当タイム。
メリディアンのこの日のお弁当はちらしずしでした!和食なのが意外とうれしい。美味しかったです。
ちなみに、横に座っていた米国人向けツアー参加者のお弁当は、謎のカツライスにパウンドケーキ?みたいな、なんかものすごくマズそうでした
時間があるので、付近を散歩。
ビジターセンターの裏で、絶滅危惧種であるシルバーソード(銀剣草)が見られます。
これ、標高の高い所にしか生息しなくて、見られるのはマウイ島のハレアカラ、ハワイ島のマウナケアの山頂周辺、ヒマラヤの3か所のみなんだとか。
こちら↓
さて、ちょっと冷えてきたので、お借りした防寒具を早速着用。
裏がファーになっていて、すごく暖かい!!
山頂からの生還を誓う夫(?)。
マウナケア頂上(4205m)へ向かう
そして、いよいよ4205mを目指します。
といっても、運ばれていくだけですけどね!!
舗装してないところが増えますが、それほどの悪路とは思いませんでした。
高山病になる人も、ほとんどいないそうです。
景色を眺めながらのんびりと。
マウナケア頂上のサンセットタイム
頂上につくと、各国の天体観測台がたくさんあります。
世界でもっとも天体観測に適した場所、というだけある。
どれか↓が日本の国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡だったと思う!!
ゆっくり日が沈んでいきます。
ちょっと雲が多いのかな?
パーフェクトではないかもしれませんが、楽しめました!
さて、日が沈むとあまりここにいてはいけない決まりなんだそうです。
来た道を、すぐに下ります。
なんの苦労もなくこんな景色が見られるとは・・・
生還した夫。
天然のプラネタリウム。星空観測タイム
標高2800mのオニヅカビジターセンターに戻ると、今度はそのまま駐車場で星空観測です。
写真が撮れていないですが、たくさんの星が見られるし、空気もキレイで気持ちいい。
ここではガイドのダニエルさんが望遠鏡やレーザーペンを使って、星座の話などをしてくれます。
天然のプラネタリウム、ぜいたくとしか言いようがありません。
各ホテルを回り、解散
帰りはコハラ地区を先に回るので、ちょっと時間がかかりましたが、22時くらいにはセーフウェイにたどり着き、ツアーは完了!!
ガイドのダニエルさん
(笑)メリディアンのサイトからお借りしました。
なにせ、すごく話の上手なガイドさんでした!
この見た目で日本語のレベルがすごい。「日本語の上手い外人さん」ではなく、日本人そのものです。
小さいころ、久留米で育ったとか。なるほど・・・
微妙な関西風のアクセントがあるのもそのためか。
ユーモアがあり、知識が豊富で、スマート、洗練されたステキなガイドさんでした。
マウナケアの星空観測ツアー。わからないこといろいろに答える
ツアー会社はどこを選ぶ?
わたしたちが泊まった宿は、マサシのネイチャースクールと提携していました。
なので、こちらで参加しようと思ったのですが、3日前に予約しようとしたら満席・・・!
仕方なく、よくウェブで見る太公望ハワイにしようと思ったら、こちらも満席・・・!
あわてていろいろ調べて、やっと見つかったのがメリディアンハワイリゾートツアーだったのです。
結論からいえば、この3つはどこを選んでもそれほどハズレはないと思います。
細かいことを言うと、メリディアンと他社との違いは、
- マサシのネイチャースクールではお味噌汁が出るらしい(メリディアンはお茶だけ)
- 太公望では防寒具を上下貸してくれるらしい(メリディアンは下だけ)
というくらいでしょうか。
日本語のツアーはどこもひとり170ドルと価格も横並びですし、結局のところツアー会社よりも天候やガイドの資質に左右される部分が大きいので、最後は運。
どこを選ぶかはあまり神経質にならなくても良く、宿泊先と提携していれば素直にそれでいいと思います。
マウナケア山頂、どれくらい寒い?服装は??
寒い、寒いと聞いていたので、
- ヒートテック上下
- ウルトラライトダウン
- ウインドブレーカー上下
とずいぶん重装備を用意していきました。
がしかし、待ち合わせまでふつうのハワイにいるのでヒートテックを着込んでいくわけにいかないし、かといってツアーが始まるとなんとなく着替えるタイミングを失うんですよね。
オニヅカセンターにいるあたりでは、それほど寒くないかなぁ・・・という気もしてきて。
結局、長袖シャツ+薄手のセーター+借りた防寒具(ジャケット)+レギンス+ウインドブレーカー下という感じになりました。
寒さそのものよりも(日によるでしょうが)、風のほうが厳しかったので、ウインドブレーカーの下はあってよかったです。
そもそも頂上にいる時間はそれほど長くないので、そこまで重装備である必要はないかもしれません。荷物になりますしねぇ・・・
ただしこれは夏(6月)の体験談。冬は本当に寒いらしいので、十分準備していってください!
天候不良だったら・・・?
マウナケアは晴天率90%らしいですが、それでもやはり天候によって満足度がまったく変わってしまうツアーです。
天候不良の時は、
- 見られる範囲でその日一番コンディションのいい場所を選んで、なんとかサンセットと星空観測をやりきる
- 2年以内有効の「次回半額チケットを渡す」
- 無料で振替にする(滞在が長い人はありですね)
など、ツアー会社とその天候状況によって、いろいろ対応が異なるようです。
ただ、オニヅカビジターセンターまで行かれた場合には、ツアーは催行されたものとして料金を全額払うようですので、運なんですね・・・
心配な方は、ツアー会社によく確認することをおすすめします。
チップはどうするの?
マウナケアのツアーは日本語ベースだし、日本の商習慣でいうと、チップ不要なのかな・・・とも思います(思いたい?)が、太公望さんのサイトを見るとこんな風に書いてあります。
お客様にお任せしております。
便宜上、あらゆるところで日本語のツアーはチップ込みというような表示にはなっておりますが、実際、参加したツアーにご満足いただいて気にいっていただいた場合、直接お客様の手からお渡しいただけるチップは大変励みとなります。
また、アメリカ生活の中では評価の対象となりボーナスに匹敵するほど、うれしいものです。
やはりここはハワイ習慣に従うべきらしい!
とはいえ、ハワイ島での「最低15%」のレベルのチップだと、マウナケアのツアーはひとり170ドルとなかなか高額なので、ちょっと大変。
というわけで、わたしたちはひとり10ドル(夫婦で20ドル)のチップをガイドさんにお渡ししました。
別に決まりはないので、ご参考まで。
そもそも自力で行けないの?
行けるみたいです。ただし、4WDのクルマであることは絶対条件。
ひとり170ドルもかかるので、数人いれば車を借りて行った方が経済的にはいいよなぁ~って思いますよね。
ただ、オニヅカセンターより上は舗装しない道路になるし、暗くなると明かりはないし、高山病のリスクもあるし。
旅行者が突然行って運転するのはかなりハードルが高いし、神経がすり減って楽しめないような気もします。
[aside type=”warning”]マウナケアでは、レンタカーの保険も対象外らしいです。[/aside]
ハワイ島在住者で、マウナケアの道にふだんから慣れているというのなら別ですが、旅行者はおとなしくツアーに参加して、旅に集中することをおすすめしたいです。
まとめ
はじめは「170ドルも出して、山に登って星見るまでのことあるかなぁ」と正直思っていたのですが、あんなラクに4200mまで登らせてもらって、雲海・夕日・星空を経験できる場所はたぶんなかなかないと思います。
またマウナケアはすごくなだらかな地形で(だからクルマで一気に上がるような道がつけられるんですけど)、日本の山地とはまた全然違う感じです。
4200mの山頂は別世界。地球ってこんなに綺麗なんだな、って改めて思わせてくれるような場所のひとつです。ハワイ島に行く機会があれば、1度はツアーに参加してみることをおすすめします!