海外旅行

今さらながらのニューヨーク ② 実は対岸のニュージャージーに滞在していたことをカミングアウト。日本人オーナーのお宿をご紹介

今回、ニューヨークには6泊していました
いやごめんなさい、ニュージャージーに6泊しました
(ニュージャージーのフォートリーという町)

カンタンにいうと、マンハッタンが渋谷で、フォートリーは川崎って感じです

このフォートリーというエリアは、かつてはNYに駐在した日本人とその家族が多く住んでいた町だったそうです
で、父親の駐在に連れられて行ったオットが、6歳から10歳までを過ごしたところでもあります

マンハッタンから、ハドソン川を越えて20分。
ジョージ・ワシントン橋の先にあるのが、フォートリーという町です

今回NYを訪れるにあたり、フォートリーは訪ねるつもりでいたんだけども、ついでに宿もあるかなぁと調べていたら、「民宿 B&B ジャジャの家」という不思議なサイトにあたりました。

 

ジャジャの家・・・!

不思議な響き。見てみると、日本人の女性オーナーが経営されている民宿のようすです。

そもそも初めはマンハッタンで泊まるつもりだったのだけど、さすがNY、エアビーを利用したって1泊12,000円くらいする(最低ライン)のが相場でした。

しかし、「ジャジャの家」は、宿泊が1泊2名で60ドル(約6,600円)ってことは、つまりひとりあたり3,000円ちょっとで、しかも朝食付きなんだそうです。破格ですよね。

さらにフォートリーの中でも、ジョージ・ワシントンブリッジを渡って本当にすぐのロケーションは、川崎の中でも溝の口レベルの利便性!!!

もちろんデメリットもあります。

NYの地下鉄が通っているのは、マンハッタン側の175stという駅までなので、そこからフォートリーまでは、「バス」に乗り換えなければならない・・・

毎日、バスと電車乗り継いで、マンハッタン側まで観光に行くのはメンドー

という説ももちろんあると思います。

とはいえ、価格が魅力的でもあるし、なにより旅の最後に日本人宿というのはホッとする。
なんだかんだいっても

_人人人人_
> 英語疲れる <
 ̄Y^Y^Y ̄

そんなわけで、まず、3泊を予約して行ってみました。

ところでジャジャの家を経営してるのは「ジャジャ」さんじゃなくて、「ハルミさん」。
ジャジャというのは、昔飼っていた愛猫なんだそうです。

さてハルミさんの家の外観はというと、マンションでいらっしゃいました。

到着してすぐ出迎えてくれたオーナーのハルミさん。

いきなり超ショートパンツで登場されて、目が点になっていたのですが、聞いてみたら、まもなく古希(70歳)と聞いてさらにびっくり!

しかし、明るくてきりっとしていて、少なくとも10歳以上はお若く見えます。
なんといっても、美脚。

やっぱりNYで何十年も暮らすと、もう日本人の70歳とは、全然違う!!と思いました。

もう10年以上この民宿をされているというハルミさんは、慣れた様子で

「ここが玄関ね~ ふだんはロックしなくてオーケーよ~」
「洗濯したい?ランドリーは1階で、コインがいるわよ。エニウェイあとで案内するわ~」

とでいろいろ説明してくれます。

これらの写真は、ハルミさんのホームページからの引用。ほぼこのまんま

上の写真にある、広めの1室を貸してもらって、荷物をほどくと全身が脱力。
ここまでずっと1泊か2泊で移動してきたので、「3日いられるんだぁ」と思うと嬉しい~

ところでふと見ると、リビングには、だらんと横になってスマホをいじっている若い女の子がひとり。

「ハルナちゃんよ~この近くの学生で、もうロングでステイしてるのよ~」

ハルナちゃんはごろごろしたまま「こんにちわぁ」

その夜はまた別の若い男の子が帰ってきて

「この子は、行き先がなくて、1か月ロングステイしているシュンくん~」

と紹介される

「どうもシュンです。ハルミさんおなかすきました」

みたいな。

雰囲気はアジアのバックパッカー宿みたいな状態になっているけど、不健康な感じではなくて、明るくてカラリとした20代の若者たちが、甥っ子、姪っ子みたいな感じでかわいい。

ちなみにハルミさんは結局ランダムに晩ご飯も出している様子。
しかしお金を取るわけでもなく、単におなかすかせた若い子を食べさせている感じです。

わたしたちは毎日夜遅く帰ったのですが、それでも「おにぎりあるわよ~」「水とビールは冷蔵庫ね~」など、本当にお母さんみたいに親切にしてもらいました。

そこから毎日「NYへ通勤」する日々が始まったのだけど、
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「ただいま」
「お帰りなさい」
っていう当たり前のやり取りが、新鮮ていうか嬉しいですね。

ずっと2人で旅行をしてきたので、こんな挨拶で1日を始め、1日を終わることってなかったんですよね。

そしてハルミさんが毎朝サンドイッチやらスープやらサラダやらヨーグルトやらを出してくれるし、手作り朝ごはんて、やっぱり健康な感じでホッとします。

このジャジャの家は、日本全国から口コミでお客やリピーターが来るらしいんだけども、まぁなんかすごくわかります。

結局、すぐに3泊を6泊に延長してもらいました

一番驚いたのは、ハルミさんが旅行で不在の時にも、泊まっていく人がいるってこと!

さすがにそれは・・・と思ってんだけど、聞いてみたら、10年以上こんな感じで宿をやっていて、深刻なトラブルは1度もないんだそうです。ハルミさんの人徳ですね。
あと、日本人ってやっぱりわりとまともなのかも。

ちなみに最終日にダンナさんのオサムさんが、タイから帰ってこられました。

オサムさんは若いころからタイや香港でビジネスをしており、実はNYにはそれほどおられないんだそうです。もうよくわからないんですが、このときも、タイで友達と遊んできたんだと言って楽しそうでした。

「バンコクなんて片道8000円くらいよ。飛行機安いんだからあれもっと使わないとソンだからね。あ、荷物は10kgまでだから。あれが大変なんだわ。まず歯磨きセットはジップロックに入れ替えるね」

それくらいで荷物が減るような気がしない

「タイ飯うまいし、日本食もうまいし、朝からゴルフやってそのあと麻雀ね。バンコク最高よ」

オサムさんもやっぱり古希なんですが、むしろわたしたちより若さあふれていたかも・・・
なんかうらやましい。

ハルミさんいわく、「NYに戻るとオサムちゃんはやることなくて意気消沈するのよ」とのこと。アジア向きなんですね

「息子は日本にいるし、オサムちゃんもそんなに帰ってこないし、NYに家を持つ理由もないんだけど、なんとなくここハブになってるのよね」

家族の形っていろいろだけど、こうして自分のやりたいことをやりながらゆるくつながるって、本当に先進的。

人生を豊かにするのってやっぱり人とのつながりなんだろうなぁと改めて感じた次第です

というわけで、「住むように」NY滞在(ニュージャージーだけど)を望む人にはすごくおススメのハルミさんのおうち。

女性の一人旅の人とか、寂しくないし安全だし、特にいいんじゃないかなぁと。

ちなみにかつては日本人が多かったフォートリー、今は完全な韓国人街になっています。

おっとりとしたメインストリートに

こんな店ばっかり!!

でも韓国料理はおいしそうだった。

またNY行くなら、ハルミさんのところに行きたいです
ずっとお元気でいてくださいね!