結婚して現在9年目にして、この度ようやく「ダイニングテーブル」なるものを購入しました。
結婚したらまず真っ先に買いそうな家具である、ダイニングテーブル。
・・・なのですが、結婚当時のわたしたちは40代の前半で、何かとモヤる時期。
「転職するかも?」
「家を買って引っ越すかも?」
など、すぐ先の未来すら、不透明でした。
なので、「ダイニングテーブルみたいな大物家具は、ある程度落ち着いてから買ったほうがいいのかな」となり、しばらくは、わたしの実家にあった、使わないテーブルをもらうことに。
そのテーブルは、わたしの両親が結婚祝いにもらったというダイニングセットのテーブルで、購入から50年以上経っていたもの。
といっても、別にアンティークでもヴィンテージでもなく、ただ古いだけなんですけどね(笑)
ところがその後、転職どころか退職、転居どころか移住、と、生活はさらに混迷をきわめたため、テーブルどころじゃなくなっちゃいまして、気づいたら9年。
前置きが長くなりましたが、今回マイホームを得たのを機に、ようやく買うことにしました。
わたしたちがダイニングテーブルに求めた条件は、
- 直径110センチの丸テーブル
- 無垢の木製
- できれば国産
- 予算は10万円台前半まで
といったところ。
丸テーブルを選んだのは、
- 2人がどちらからもテレビが見やすい(テレビっ子夫婦です)
- いざとなったら、4人くらいは囲めるサイズがいい
という理由でした。
しかしこの条件で選びはじめたテーブル探しが思ったよりはるかに難航。
まず、無垢の木製という点。
そもそもこの、「無垢」の区別の話はちょっとややこしいのです。
世間で「無垢材」とサラっと言っているものは、たいてい集成材のこと。
集成材とは、無垢材を切って貼り合わせたものです。
本当に1本の木から削りだしただけの、本物の無垢板は、一枚板などと呼ばれています。
一方、「無垢」と言いつつ、実態は「突板(つきいた)」というのもあります。
突板とは、芯材にベニヤ板などを重ね、さらに木を薄くスライスして貼り付けたものです。
無垢の一枚板や集成材が「反り」「歪み」などが発生するおそれがあるのに比べて、突板はそのリスクがないので、一概に突板は悪いというわけではありません。ただテーブルならできれば突板でないほうがいいかな、と。
もちろん無垢の一枚板テーブルというのは理想ですが、「直径110センチ」はさすがに無理なんで、そこは早々に諦め、せめて集成材で探すことに。
しかし、それにしても国産丸テーブルは、値段が高い!
安くても10万円台後半からで、20万円を超えるものが大半。
値段を下げると、だいたいベトナム・タイなどの東南アジア製になります。
正直、外国製でも、結構いいなと思えるものもあったので、最終的に国産ってところは妥協しようかなとも思っていました。
探しまくること数か月・・・
ようやく出会ったのが、静岡の家具屋、キシルさんでした!
キシルさんは国産材にこだわった家具作りをしている会社。
特に「ひのき」を多用していて、実は特に子どもの学習机のブランドとして、かなりの人気だそうです。
なるほど、確かにすごく健康的で素敵ですね。大人になってもそのまま使えそう。
こちらで見つけたのが、天板=クルミ、脚=ひのき(いずれも国産材)、というハイブリッドな丸テーブル↓でした。
さらに脚も天板もすべてひのき、というバージョン↓もあり、それも素敵ではあったのですが
ひのきはとても柔らかい樹種なので、天板としては傷つきやすさがやや気になる。
というわけで、考えた末、やはり天板=クルミにしました。
お値段は112,000円(税込)と、予算内!
たまたま、1月はニューイヤーセールで10%オフだったのも感謝です。
注文からは約10日間で到着しました。
組み立てはオットがちゃちゃっと。あっという間です。
キシルさんでは、商品のほとんどに、自然系のオイルを塗装しているそうです。
キシルの商品のほとんどは、化学物質の発散をおさえた業界最高ランクのF☆☆☆☆(フォースター)のオイル系塗料を使用しています。
大豆やヒマワリ、亜麻、ヒマの種などから取った植物オイル系塗料は、染み込んで木の内側で膜を作り、汚れを防ぎます。
シックハウス症候群の原因物質を含まないよう配慮され、食品衛生にも合格した塗装です。
そのため、塗装済みの商品にお子さまが口をつけても安心です。
ただ、実際に商品を見てみると、ほとんど水を弾かない印象。
逆に言えば、ものすごく自然な感じで良いのですが、万一コーヒーでもこぼした時には、一瞬でシミになるかも・・・とネガティブな想像をしてしまいました。
そこで、わたしたちが床などにもDIYで塗装した、自然系オイル塗料の「いろは」を重ね塗りすることに。
うん、見た目にはほとんど変化がなく、しっかり馴染んだ!
ところで、この110センチというサイズ。
実際には、2人での食事だけなら100センチでもいいかもしれません。
ただ、110センチあると、
- 2人がパソコンを開いても余裕がある
- 来客時に余裕がある
- 気持ち的にゆったりする
とメリットも多いです。
これが120センチだと、我が家にはちょっと大きすぎたので、ほんと良いサイズでした。
ところで、ダイニングチェアは、キシルさんでは選ばず、他の家具屋さんで見つけたんですが、そちらは受注生産で、まだあと1か月近くかかる・・・
到着したらまたご紹介します。
教訓:家具は選ぶのも選んでからも時間がかかる!