こんにちは、ななみです。
先日、こんな記事を書きました。
この中で、
ブログはリスクのない投資
という書き方をしましたが・・・
ここで言う【リスク】とは、主に【初期投資】という意味でした。
つまり言いたかったのは、「ブログは、初期費用がほとんどかからずに、リターンを得られる可能性があるスキーム」ということです。
しかし先日、「ブログをやってみたい」という若い女性とお話したときに、彼女がブログにまつわるいろいろな【社会的】リスクのほうを懸念されていたんですよね。
「ああ、そこが心配なんだ!」
とちょっと新鮮に思ったので、まとめてみることにしました。
ブログをやってみたいけど、なんかいろいろ心配・・・と思う方にとって役に立てば嬉しいです。
CONTENTS
今日は【有料ブログ】前提の話をします
まず大前提として、ここでいうブログとは、自分で運営する有料ブログのことを指します。
有料ブログと無料ブログの違い
無料ブログとは、はてなブログやFC2、アメーバブログなど、ブログサービスを使ってブログを開設するもの。
マンションの一室を借りて(でも基本無料)、ブログ部屋を持つというイメージですね。
一方、有料ブログは、インターネット上に
- サーバー契約=土地を借りる
- ドメイン契約(〇〇.comなどの名前)=住所を借りる
- WordPress使用=家を建てる
という段階を経て、自分のブログ(ウェブサイト)という一軒家を建てるイメージです。
無料ブログサービスを使った時のリスク管理はわたしはよく知らないので、今日はこの有料ブログを作った場合についての話をします。
無料ブログと有料ブログのメリット・デメリットについては、こちらに詳しいことを書いています。
ブログ運営で考えられる5つのリスクと対策
ブログ開設を考えたときに心配になるリスクと、その対策について考えてみたいと思います。
1.「身バレ」はしない?
身バレ、つまり、知り合いや会社に身元がバレてしまうこと。
ブログって最初はなんだか妙に恥ずかしいもので、なるべく知り合いには読まれたくないとか、そもそも会社に知られたらまずいとか、色んな状況があります。
結論を言うと、残念ながら、どんなに匿名にして顔を出していなくても、身バレしてしまう可能性はあります。
どんなに隠していても、記事の内容や写真、そして文体には、「人となり」というものがにじみ出てしまうんですよね。
たとえ匿名でも、見る人が見ればわかってしまう、それがブログ。
たとえば「先月行ったハワイ旅行💛」なんていくらでもありそうな記事ですが、”ホテル”や”買い物内容”なんてものを知っている会社の隣の席の人がもし見たら、ピンとくる可能性はあります。
写真も、顔はぼかしても、服装でなんとなくわかっちゃったりとか。
というわけで、「身バレを完全に100%避けたい」ならば、ブログはやらないという選択肢しかないのが実情。
2.個人情報は守られるの?
ブログに住所や電話番号を載せるひとはまずいないと思いますが、たとえば、サーバーやドメインなどの契約先から、情報流出事故の可能性がないとは言えません。
ただ、これに関しては、そもそもブログだけのリスクではありません。
ブログやってない80代の方の個人情報を盗み出し、詐欺を働く話って毎日のように聞きますし。
むしろ、ブログを含めたSNSのリスクは、「写真を解析されて住所を特定される」とか、そういうところです。
ストーカーが、「好きな人の写真を見て、その瞳に反射している景色を見て住所を特定した」というすごい話もありました。
個人情報の流出については、ブログの云々を問わず、現代人のすべてにある程度のリスクがつきもの。
ただ、ブログをやることでその「リスクの窓口」を1つ増やしている、とは言えますよね。
3.クレームや、アンチコメントが来たりしないの?
わたしに関して言えば、ブログ開設から3年間の間に、ネガティブなコメントをもらったことは1度もありません。
もちろん、不要に過激なことは書いていないつもりですが、かといって、すごく自分を抑えている、というほどでもないです。
一言でいえば、クレームが来るほど有名ではない・・・
そう、クレームやアンチというのは、「有名税」なんですよね。
むしろ、アンチがいて一人前のブロガーなのかなとも思うくらい。
と言いつつも、やっぱりそういうのはないほうがいいです(当たり前)。
ただ、たまたま粘着質な人に絡まれてしまうという「交通事故」的なことは、いつでもあり得ますので、そういう覚悟もしています。
そんなときは、冷静にブロック機能などを使ってスルーすればよいのかなと考えています。
4.費用のぼったくりはないの?
ブログにかかる費用は、契約先や、契約内容によってその額は多少変わりますが、わたしの場合は
- サーバー代=月々1,200円くらい
- ドメイン代=エックスサーバーのドメインキャンペーンで入手したため無料
(有料だとしても、年間100円~3,000円くらいです)
です。年間でいえば、固定費はざっと15,000円くらい。
そしてこの金額は固定。
「ブログを書けば書くほど」「儲かれば儲かるほど」、費用がかかるような従量制ではないので、安心です。
5.確定申告は必要なの?
これははっきりしていて、1円でも収益が出れば、確定申告が必要です。
国税局のほうでも、ネットで稼ぐことが当たり前になってきたご時世に合わせ、最近は「ネット専門捜査官」を増やすなど力を入れているそうですし、隠すことは身のためになりません。
わたしも当然ですが、確定申告しています。
ただ、会社員が確定申告をした場合、それ(=副業をしていること)は確実に会社に知られます。
(知られない裏技、というのもネット上ではいろいろ提示されていますが)
会社に知られたくなければ、稼がないような(広告を載せないような)サイト作りをするしかないと思います。
最大のリスク:一度アップした記事は永遠に消せない
実は上記に挙げた5つのリスクは、わたしにとってはそれほどリスクとは考えていません。
わたしが本気でリスクだと思うのは、「1度アップしたブログ記事は、永遠に消せない」ということです。
もちろん、ブログを閉鎖・削除すれば、表面上見えなくはなりますが、どこかに残っている可能性はあります。
ブログに限らず、SNSの写真や記事が「デジタルタトゥー」と呼ばれるのはこのためです。
一度インターネットの海に流出したものは、あとからすべてを回収することは絶対できません。覚悟して始め、書くことが重要だと思っています。
たとえば、身分の高い方と結婚することになった!とか、有名企業に内定しそう! etc
そんな場合に、過去に挙げた記事や写真が問題になって破談、内定取り消し、など、ありえなくもない話です。
わたしには今後そういう期待(?)はないのですけど、個人的には、先が長い若い人には、特に発信に慎重になってほしいと思う部分もあります。
まとめ: チャンスとリスクは表裏一体だと思う
以上、考えうるリスクを挙げてみたらこんな感じになりました。
ようするに、ブログだけを見てみれば、「やらないことが一番のリスク回避」なのですが、それは同時にある種のチャンスを失うことでもあって、人生全体を俯瞰すれば、「何もしない=最大のリスク」とも言えるかと思います。
火事が怖いからといって、火を使わずなんでも生のまま食べる、という人はいないと思いますし。
みんなそれなりに用心したり、工夫しながら火を使って一番快適な暮らしを求めるのがふつう、ということですね。
どなたかの参考になれば嬉しいです。