田舎ライフ

【しまんと暮らし】あこがれの古民家暮らし。賃貸物件選びに注意すべき点は?

こんにちは、ななみです。

移住者が田舎に来ると、

オール電化で2階建ての新築に住みたい

という人はまずいなくて、たいていは

古民家を自分好みにリフォームしたい♥

となりますよね。

かくいうわたしも、移住してから、四万十で古民家に住んでいます。

大家さんに「築何年ですか?」と聞いたところ、「戦争の前くらいに建てた」ということなので、築80年くらいというところでしょうか。

(どの戦争かにもよるけど・・・)

しかし風情のある古民家も、古いだけに物件としてはいろいろ注意点があります。
古民家を雰囲気だけで借りると、あとで大変なことになる可能性も。

この記事では

田舎での古民家を借りるときに注意すべき点

についてまとめています。

CONTENTS

田舎での古民家を借りるときに注意すべき点

1.日当たりの良さ・悪さ

田舎暮らしといえば、自然に添う生活をしたいもの。日当たりはかなり重要です。

そもそも、田舎の古い家は、自宅の畑の日当たりを最優先させて、家の日当たりは二の次ということが多いんですよね。

あるいは、土砂崩れ・川の氾濫などを警戒して、安全を優先した立地にした結果、やはり日当たりは二の次ということも。

ようするに、「日当たりの悪い家」に当たる確率がけっこう高いわけです。

日当たりが悪いと洗濯ものが乾かないなどの実利的な面での問題もありますが、あまり暗い家での生活が続くと、メンタル的に弱るというのもありますよね。

北欧ではココロを病む人が多い・・・

 

現在の我が家も、見事なまでに「北向き」です。

この冬は生まれてはじめてしもやけになりました!

でも春から秋までは気持ちよく晴れる時間帯もあります。

夏は日当たりが良いと暑すぎる危険性も

家を探すときは、午前・午後と下見して、しっかり日当たりを確認しましょう。

2.断熱・湿気対策はされているか

古民家で一番弱いところは、この「断熱と湿気への対策」だと思います。

当たり前ですが昔に建てられているので、今ほど断熱材が進化していない時代の建物です。

大家さんによっては、リフォームで断熱材をあとから追加したり、湿気対策として床の下に敷物を入れたりとしているところもありますので、そのような家のほうがもちろんベターです。確認してみましょう。

特に四国や九州など、「高温多湿」になりがちな地方では、ほんとに重要です。

3.水洗トイレであるかどうか

平成29年3月31日現在、日本全国の下水道普及率は78.8%
都会にいると考えたこともなかったのですが、実は日本の2割の土地は下水道がない!

しかもその【地域格差】たるや、ものすごいものがあります。

都道府県下水道普及率(%)
東京都99.5
高知県38.0
徳島県18.1
沖縄県71.5

下水道普及率、東京のほぼ100%は当然として、意外にも離島の沖縄が70%超えとかなり高い。
一方、高知県は約40%。徳島県に至ってはなんと18%・・・!
(急峻な山が多いと、下水道敷設が困難らしい)

ともあれ何が言いたいかというと、田舎ではいわゆる「ぼっとん」お便所の賃貸も結構あります!ということ。

トイレは理屈ではなく感情なので、「汲み取りには絶対住めない」っていう人も、結構いるんです。

ちなみに我が家は、【簡易水洗】といって、一見水洗トイレだけど実態は汲み取りという、自分たち的にぎりぎりセーフ(?)のしつらえです。

こちらから都道府県別の下水道普及率が見られます。

たとえば鳥取の下水道普及率が70.5%に対し、島根が48.3%など、近くても全然状況が異なったりしてなかなか面白いですよ。

移住先を決める際の参考にもなるかもしれません。

4.トイレ・風呂などが別棟ではないか

我が家はまさにそうなんですが、「トイレ・風呂」に加え、「キッチン&ダイニング」まで別棟。

昔は薪で煮炊きをしたり、風呂を沸かしたりしたので、火事になることも多く、そんなときに「全焼」を避けるために別棟方式にしている、と聞いたことがあります。

ちなみに我が家の敷地内の建物配置。
約300㎡の敷地内に、「バス・トイレ棟」「リビング・寝室棟」「キッチン・ダイニング棟」が分かれて建っています。

なので台風だろうが大雪だろうが、しょっちゅう外を歩きます。

ただ、「1日に何度も外に出る」のはメリットでもあり、時間ごとに変化する美しい田舎の自然を満喫することができます。

トイレに行くときの眺め
お風呂から戻るときの眺め

 

いちいち壮大・・・

夜中に起きてトイレに行くと、「想像を絶する満天の星空」の下を歩いたりもします。

とはいえ、総じていえばやはり「トイレ・風呂・台所」は家の中にあったほうが便利です。当たり前か。

5.改修が可能かどうか

これはひとえに、大家さんの考え次第。

大家
大家
もう古いけん、好きなように改修してええよ

という人が結構多いとは思うのですが、中にはあまり改修を望まない大家さんもいます。

我が家も、大家さんの思い入れのあるおうちなので、大規模な改修はあまりできません。
ただ、その分、もともときちんとお手入れされているというメリットもあり。
(なんでも一長一短ですね)

田舎の古民家を借りて、思い切りDIYして楽しむぞ~というのが移住のひとつの目的であったりする人は、しっかり事前に確認したほうが良いですね。

6.インターネット環境が整っているか

携帯の電波が届くか、光回線が使えるかなどはわりと大きな問題です。

田舎の情報収集はネットに頼るところも多いですし、我が家のようには在宅でパソコンを使った仕事をしている場合、「わりと」どころか、「死活」問題になるでしょう。

特に中山間地域では届きづらいところもたくさんあるので、しっかり確認してください。

まとめ

よく「移住は家ではなく、人を見ろ」と言われます。

家よりも周りの人間関係のほうが重要、という意味の言葉です。

それは正しいと思うのですが、ストレスのない田舎暮らしをするには、なんだかんだいっても物件そのものの質もけっこう見逃せないポイントだとわたしは思っています。

そもそも空き家があまりないのである程度の妥協は必要になりますが、何が一番自分(たち)にとっての最優先事項かを事前に家族で良く考えておくことをおすすめします。

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実際に家を探し始めて苦労すると、「もうここでいいや~」ってなりがちなので、妥協できる点・できない点ははっきりさせておいたほうがいいですね。

移住生活を考えている人のお役にたてば嬉しいです。

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