思考

製菓学校通信教育・スクーリングってどんな感じ?

2023年4月から、製菓衛生師の資格を取るための、製菓学校の通信教育を開始しています。

どうしてこんなことを始めたか、という経緯は以前のブログに詳しいので、良かったらご覧ください。

<<50代学びなおし>>製菓衛生師の勉強を始めます!(通信教育)今年はカフェを(無期限)休業することになりまして、周囲からは 「大丈夫なの?」 という声をよく頂くのですが、本人は、意外と休業自体は...

さて、「製菓学校の通信教育ってどんな感じですか?」という質問を複数の方から頂きました。意外と関心ある方が多いのかな?

ざっくりというと、
① 家でやる課題
② 通学の対面授業(スクーリング)
の2種類があります。

①は、問題を解いて送ったり、お菓子を作って写真を撮って送ったりとします。
質的にも量的にも、それほど大したことではなく、どなたがやっても問題ないでしょう。

大変なのは、②のスクーリングのほう!

CONTENTS

製菓学校のスクーリングは思ったより大変!

スクーリングが大変なのは、スケジューリングと体力面です。

1.スケジューリングが難しい

スクーリングは、1回のクールが5日間で、それが年間に20回ほど開催されています。
全部出る必要はなくて、自分で日程をチョイスしながら、決められた内容とコマ数をクリアすればOK。

ただ問題は、思ったより効率よく受講できないところ。

最初の方は、全部の講座に出ていればいいのだけれども、中盤から、1クールの中でも、この講座は前回出たのと同じ内容だから、出なくてよくて…と、だんだんスケジュールが歯抜けの状態になってくる。

つまり、30日間の通学で完了します、という触れ込みだけれど、じゃぁ5日間x6クールね、と綺麗にはまとまらない。

とはいえ、東京に住んでいれば、今月3コマ、来月4コマ、などちょいちょい通えば済むという、なんでもない話なんですが。

高知から通うわたしの場合、ぼんやりしていると、最悪、最後のほうで「この1コマのために上京?」なんてことになりかねない。

なので、テトリスのように「どのように組み合わせて受講すれば、一番上京回数が少なくて済むか?」とさんざん頭をひねっています。

むしろ学校で一番頭使ってるの、ここかもしれない。

東京での宿泊先は実家があるにしても、飛行機代かかりすぎるのでそうそう無邪気に上京してもいられないんですよねぇ。

2.まさかの体力不足

そして、もうひとつの大変さは、体力面。
これは正直、ナメてました。ごめんなさい。

たとえばある日の時間割はこんな風に行われます。

〇月x日

  • 9:00-10:40 栄養学
  • 10:50-12:30 製菓理論
  • 13:30-16:30 洋菓子実技

これを見ただけでは、フーン、それで?としか思わないだろうけど、やってみるとなんだかドえらく大変なのである、これが。

まず、「100分、座学の授業を聴く」ということの、しんどさたるや。
この時間配分はたしか大学と同じはずなんだけど、こんなに疲れるもんだったっけ?

 

座る。
聴く。

これって、体力いるんですね。
かつては若かったから、気づかなかったのかもしれない。
歳をとると、座ってることすらできなくなるのか?ひぇぇ。

そしてもっときついのは、実技の授業。

家庭科の調理実習のごとく、班に分かれて課題のお菓子を作るわけですが、3時間くらい立ちっぱなし。これがきつい!

実習室には「椅子」という概念がないらしく、もうひたすら立ち続けている。
まぁ、椅子があったとて、確かに座っているヒマはないのですけど、いやいやでも疲れるもんね~。

午前も午後も実技(3時間+3時間)という日ともなると、午後の授業の最後のほうは、(わたしを筆頭に)しゃがみ込む生徒が続出。

ここのところ、暑さによる消耗もかなりあったのだとは思います。
わたしの実家から学校までは1時間30分くらいかかるので、通学してきた時点でもう疲れているんですよね。

知らんがな、って話ですが…

でも、こんなの当たり前なんでしょうね。
実際、お店で働くってどんだけ大変なんでしょうか。

 

前提として、授業は楽しいです。
洋菓子、和菓子、製パンとあるんですが、それぞれの業界で著名な、あるいは人気店を経営されている先生がデモンストレーションしてくれるし。
業務用の機材がいろいろ見られるのも、とても興味深い。

余談ですが、パティシエの先生ってもっと厳しい印象があったのですが(モタモタしてんじゃねーよ!的な)、全然違いました。社会人相手ということもあるかもしれませんが、先生はみんな優しいです。

多種多様なクラスメイトたち

ところで、クラスメイトにはどんな人がいるのかというと、歳は本当にバラバラで、20代から60代くらいまでいそうな感じ。

年齢なんて記号である、と気にしないそぶりをしたいところだけど、まぁ普通気になるでしょ。わたしがダントツ年上で目立つ!ってことは全然なくて、ちょっと安心でした。

授業中は会話する余裕もあまりないのだけど、それでも女性が集まれば、なにやらおしゃべりが始まるというもの。ちなみにクラスの98%くらいは女性です。

だいたい会話のとっかかりは「仕事は何か」なんだけれども、皆さんのお仕事を聞いてちょっと驚いた。

「教師です」
「保育士です」
「栄養士です」
「調理師です」
「看護師です」

と、なんだかやたら「シ」が多いこと。
え、そんな立派な本業がありながら、さらに「シ」を加えようとしている?
マジメか?

もちろん、主婦の方やフリーターの方、会社員の方などもたくさんいます。

ちなみに自己紹介の場合、わたしは「元カフェ経営」とはあまり言わない。
【そのわりに、実技下手じゃね?】という無言の空気感がツライからです。

なので、職業は何となく濁し、「高知県から来てまーす」と話をチェンジ。

このときの瞬間最大風速はスゴイ。
周辺の人々を驚きでなぎ倒します。

「こっ高知県!!」と何か恐ろしいものを見たような顔をしてくれる人、急に阿波踊りの話をする人(惜しい)、なぜか尊敬(?)のまなざしで見てくれる人、色んなパターンがあるのですが、人を驚かすって楽しいですね。

まとめ:学校はやっぱり楽しい

ともあれ、通信教育に通う社会人、一言で言えば本当にマジメ。

みんな一生懸命それぞれのキャリアの幅を広げようとしたり、セカンドキャリアを考えたりしているんだなと言う姿は、励みになります。クラスメイトの中には有名な元アスリートの方もいたりするほどで驚く。

義務教育ではない「ガッコウ」は、なんでこんなに楽しいのかな?

まだ、ぎりぎり足腰が立つ間に行けて良かったです…
何かやりたいと思ったら、すぐやらないとダメですね。