会社辞めた話

40代の転職活動のキモは、やっぱり転職エージェントでした。

こんにちは、ななみです。

40代を過ぎてから外資系の大きな企業に転職した経験(特にそれで年収が3割上がったという実績)があるため、時々転職に関係する記事を依頼されて書くことがあります。

その決め手というかコツ。
それはやはり転職エージェントの活用が大きかったです。

転職エージェントとは、仕事を探す人(求職側)と人を探す企業(求人側)とをマッチングするサービスをしているところです。

求職者側は求人紹介や転職スキル向上のサポートなどをほとんどの場合、無料で受けられます。

転職エージェントは、求人マッチングが成立したときに、求人側の企業から受け取る報酬で成り立っています。一般的に、採用された求職者の年収の2割程度らしいです。

これから転職を考えている人(特に40代以上)にとって、少しでもわたしの経験が役に立てば嬉しいです。

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わたしの転職活動

42歳で転職活動をはじめました。

ちなみに、22歳で新卒で就職し、最初の転職は29歳のとき。
このときは、インターネット上でたまたま興味のある企業を発見し、そこにダイレクトに応募して採用、というスムーズな流れだったので、「転職の苦労」というのはほとんどなかったのです。

しかし40代になると、そもそも求人を見つけるのが難しい・・・

なので転職エージェントを頼りました。
わたしの周囲でも、先に転職した人はほぼ全員が転職エージェントを使っていたからです。

とりあえず登録したのは

  • リクルートエージェント
  • パソナ
  • コア

の3社。

リクルートエージェントのほうは、担当者とウマが合わず、全然噛み合わないまま連絡が途絶えてしまいました。

コアは、担当者ととても気が合ったのですが、これという案件がなく、頓挫。

パソナは、担当者が熱心で感じも良く、最初に見つけた求人で良さそうなものに応募してみたらトントンと話が進み、転職活動をはじめてから3か月で内定に進んでしまったのです。しかも年収は3割UP。

これには、パソナの担当者のほうが驚いていました。
「40代から、こんなに年収上がるとは」と。

決まるときは、こんなものなんですよね。

で、めでたしめでたし。

だったのかというと、やはりそんなに甘くない!!

転職後の現実と後悔

実際、その会社に入ってみると・・・

年収と待遇は申し分なかったです。
しかも、周囲の人間関係にも恵まれていました。感じのいい人が多い。

しかしです。肝心の仕事が、絶望的につまらない。

どれくらいつまらないかというと、エジプトのピラミッドを作るために、来る日も来る日も石を運ばされた奴隷のような(知らないけど・・・)つまらなさ。

結局、いくら(¥¥¥)もらっても、苦痛は苦痛なのです。

転職活動が面倒で大変だったので、早く終わらせたい一心で、はじめのほうに決まった会社に深く考えず決めてしまったことを後悔しました。

わかりやすいほど浅はかな・・・

まぁそこが「あまりにつまらなさすぎた」おかげで脱サラの決心がついたんだから、人生は何が功を奏するかはわかりませんけれど。

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転職に関する反省

こうした不完全燃焼みたいなものは、一生心にまとわりつきます。

そして、今さらなんですが、転職記事を書くにあたって調べていて驚くのは転職エージェントの豊富さ。

自分が転職活動をしているとき、登録したエージェントは3社のみ。

転職できたのは間違いなくエージェントのおかげだったのですが、

もっと調べて、いろいろ使えば、もっと良い結果があったかもしれない。

後悔しているのはこの部分ですね。

転職エージェントは使い倒すべき

求職者は無料なのですから、面倒でも、たくさんのエージェントに登録したほうが良いです。なぜなら、エージェントによって、「強み」が異なり、持っている案件もかなり変わってくるからです。
(重複している案件も結構ありますが・・・)

意外にも、転職エージェントを使って転職している人は、全体の3割くらいしかいません。

出典:DODA https://doda.jp/guide/ishiki/

つまり転職エージェントを使うだけで、7割のライバルより優位に立てると言えます。

転職エージェントの情報量は個人で活動するのと較べものにならないほど大量なので、特に求人の少ない40代以上では絶対使うべき!

上手に転職エージェントを活用するための3つのポイント

転職活動についてリサーチしていく中で感じた、「上手なエージェントの活用」には大きなポイントが3つあります。

ポイント1.転職エージェントは複数使う

もう1度言いますが、エージェントは使い倒したほうがよいです。

エージェントへの登録や面談は、正直面倒ですけれど、一生がかかっています。
がんばりどころ。

少なくとも、まともに相談できるところを3つか4つ見つけるまで、丁寧に探すべき。

必ず使いたい大手エージェント

リクルートエージェントかDODA。
どちらか必須、両方登録してもいいくらいです。
この2つのエージェントは、どちらも求人件数が全国で10万件を超えてきて、情報量が圧倒的。

サポートも安定しているので、まずはここからはじめて「転職市場全体の概況」を知るのが、効率的な活動の第一歩ですね。

中堅のエージェント

中堅エージェントの中でもメジャーなパソナとマイナビ

パソナはもともと派遣業で有名なので、女性の人材を扱うことに慣れていますし、会社自体も女性の管理職などが多いせいか、全体に柔らかい優しい雰囲気です。

マイナビは日本最大級の就職情報サイト「マイナビ」などを運営する株式会社マイナビの転職エージェントで、「新卒でもお世話になり、20代~30代の第二新卒でもお世話になる」的な使い方が多いらしいですね。

そのため、ちょっと「若い人向け」の印象があり、わたしは避けてしまいましたが、評判は安定しています。

ハイキャリア向けエージェント

ハイキャリア、つまり「高収入」「高学歴」「高スキル」な人向けのエージェントです。

求人も、上場企業や高年収のものが占める割合が高いので、ムダのない活動ができます。

わたしは転職活動時、こんなところはじぶんが行くところではない・・・!と気が引けてしまっていたのですが、今、いろいろ調べてみると、実は極端に敷居が高いというわけでもなかったんですよね~

もちろん相手にされない可能性もありますが、相談だけはタダ。

思い切って行ってみたら良かったかなぁと今さら思っています。
情報収集にはなりますし、「奇跡」ということもありえたし(笑)

目安として年収600万円を超えているひとなら、相談の価値はありそうです。

ランスタッドは、外資系エージェントの中では、ちょっと敷居が低くてとっつきやすい。

エリートネットワークは、社員のみなさんがほとんどリクルート出身で名前の通りエリートとのネットワークが強い。

といった具合に、中小のエージェントになってくると、個性豊かで面白くなってくるのが特徴ですね。

個性のあるエージェント

小さなエージェントは、求人件数では大手には及びませんが、その分得意分野に集中しているので、個性がはっきりしていておもしろみがあります。

わたし的には、「大手と中堅から2~3社」に加え、「自分の方向性に強い専門的なエージェント1社」の3社から4社くらいに登録するのがいいと思います。

余力があれば、もっと多くてもいいのですが、情報の整理がちょっと大変かもしれませんね。

ポイント2.担当者との相性が大事

はじめに書きましたが、わたしの場合、最大手のリクルートエージェントの担当者とまったくウマが合いませんでした。

態度が「転職させてやる」みたいな雰囲気で、さらになんだか終始不機嫌な感じでもありましたし。

今思えば、最初のエージェントだったので、わたしも態度が弱気すぎました。もっと毅然とすべきところはすべきでしたね

そのせいで早々にリクルートエージェントとは疎遠になったんですけど、担当者を変更してもらってもう少しじっくり取り組んでも良かったかも。

担当者も人なので、当然人間同士としての相性もあるし、能力の当たりハズレはあるんです。

たったひとりの印象で決めてしまったのは良くなかったかな、というのは反省点です。

担当者の変更というのはよくあることで、まったく遠慮せずに伝えていいみたいです。

ポイント3.転職エージェント側の事情も考える

大人同士という視点でいえば、転職エージェントのほうもお仕事だよな、ということは理解すべきだと思っています。

たとえばこちらが何を希望しているのかをきちんと伝えないと、相手も紹介のしようがないでしょうし、レスポンスなどの対応が遅いのも迷惑になるでしょう。

それにはじめから全く行く気のない会社に興味本位だけで面接ばかり行くというのも、エージェントの時間を奪うことになると思います。

結局のところ、そういうところに配慮できる人のところに、よい案件を紹介しようという気持ちになるものだと思います。

エージェントも、中身は人間ですから。

まとめ

会社員→フリーランスになってみると、初めて知る大変なことも多くそれなりの忍耐とか努力とかも必要になってきます。

こんな大変だったら、会社員戻っちゃおうかな~なんてふと弱気になるときに、乗り越えられるかどうかは、「会社員としてやるべきことはもうやった」という気持ちがあるかどうかだったりします。

転職は一生に関わることですし、焦らず、面倒がらず、じっくり取り組んでもらいたいものだと自分の経験から感じています。

ぶっちゃけ、会社を辞めることはいつでもできます。

なるべく良い会社を見極めてそこにいるというのも、賢い選択だと思います。

いずれにしても「やり残した」ことがない、納得いく人生を送りたいものですよね。